U2 - Tokyo Dome 1989 1st Night
1989年11月25日の東京ドーム公演。オープニングの「Where The Streets Have No Name」からしてボノが「押忍、東京!」と登場。「I Still Haven't Found What I'm Looking Forの冒頭でも「皆さん、こんばんは」と日本語MCを挟む。曲間MCと言えば、ボノのコメントが濃厚な“1989年の薫り”を発散している。アメリカ国歌に導かれた「Bullet The Blue Sky」では「今晩ここで、僕達は(東西冷戦の)鉄のカーテンを引き裂くパワーを感じる。今晩、僕達は中国の変革を遂行させるためのパワーを感じる!」と語り、「Love Rescue Me」の冒頭では「ロックンロールですべてを変えていこう。パワーを持とう」「共産圏の東ベルリン、チェコスロヴァキア、鉄のカーテンの後ろで暮らす人々のために歌う。そしてこの曲を中国の人たち、北京で体制と戦った勇敢な人たちに捧げる」と力強いメッセージを送る。「北京で戦った人たち」とは、ショウの半年前に起きた天安門事件のことです。さらに特別なのが「People Get Ready」。曲の途中でボノが「誰か僕のギターを弾きたい人いるかい」と(英語で)言いだし、今度は日本語で「俺のギター、弾いてくれ」と2回シャウトする。事前に選ばれていたのか、観客がステージに現れて弾くのですが、この人が殊の外ギターが巧い。ボノも「この男性のギターを聴こうじゃないか」と興奮気味に叫び、ドーム中が「Oh, yeah!!」と盛大に盛り上がるのです。その熱気を受けてさらに加熱するハイライトがB.B.キングとの共演。まずはB.B.キングのバックメンバーがステージに現れてブラス入りのゴージャスな「Angel Of Harlem」を披露し、その後に御大B.B.キングが登場。「When Love Comes To Town」と「Love Rescue Me」で共演するのです。本作から30年が経った2019年現在、13年ぶりの来日公演も間近に迫っています。本作で天安門事件が語られたように、今回は香港民主化デモへのエールがあるかも知れません。
・Tracklist
[Tokyo Dome, Tokyo, Japan 25th November 1989]
Disc 1 (43:03)
01. Where The Streets Have No Name
02. I Will Follow
03. I Still Haven't Found What I'm Looking For
04. MLK
05. With Or Without You
06. God Part II
07. Desire
08. All Along The Watchtower
09. All I Want Is You
10. Van Diemen's Land
Disc 2 (48:06)
01. The Star Spangled Banner
02. Bullet The Blue Sky
03. Running To Stand Still
04. People Get Ready
05. Angel Of Harlem
06. When Love Comes To Town with B.B. King
07. Love Rescue Me with B.B. King
08. Pride (In The Name Of Love)
09. 40
・Type:Audience
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