
国の重要無形文化財「小鹿田焼」の一輪差しです。
「おんた」の在名です。掛け流しの、やや古い時代のものです。
寸法は、口内径(細部)2cm×胴径11cm×高さ10cmです。
注口部に欠けがあります。画像10枚目で 必ずご確認をお願いいたします。
その他にはダメージはありません。
詳細は画像でご確認ください。
※おてがる配送ゆうパック60サイズでの発送を予定しております。
昔からの伝統的な手しごとで作陶されている小鹿田焼は、工芸史上重要かつ地方的特色の顕著な工芸技術として極めて貴重な焼物であると 評価されています。
素朴な色合い、伝統を黙々と受け継いできた作陶の流儀は、使うに連れて味わいの増す『用の美』が追求された造りとなっています。
時を経た小鹿田焼の器には、経年によるこその魅力があります。
画像10枚目に 小鹿田焼に付属していた栞を掲載しています。小鹿田焼の歴史、作陶や伝統継承への想いが書かれています。
詳細は画像でご確認ください。
【参考】
小鹿田焼は、文禄・慶長の役後、九州に渡来した朝鮮半島出身の陶工による陶技が、筑前高取系の小石原を経て現在の大分県の小鹿田皿山に導入され定着したものと考えられ、その開窯は宝永二年(一七〇五)と伝えられます。
以来、明治時代末期まで、甕、鉢、壼等の農家の日用雑器を 黙々と伝統を受け継ぎ 焼造してきました。
昭和六年、民芸運動の指導者であった柳宗悦の来山により、その伝統的技法と質朴・雄勁な作調が賞揚され、同四十五年、国は小鹿田焼の技術を記録作成等の措置を講ずべき無形文化財として選出しています。
以後、今日まで伝統的製作工程による作陶が堅持されており、主として地元産の原料を用い、原料の製造・加工および作品製作にも伝統的な用具を用いられています。