ここ数年、クラブ・ミュージックの中で最も大きな潮流の1つとなっている「クラブ・ジャズ」。クラブ・ジャズ関連のパーティに多数の集客があり、数々のコンピレーションやミックスCDがリリース、メディアでも盛んに特集され、シーンは確実に発展しています。しかし、その反面、実際にはどんな音楽をクラブ・ジャズと呼ぶのか、いまだはっきりとした定義がなされておらず、決して正しい理解はされていないのが現状です。そこで本書では、クラブ・ジャズ界の第一人者である沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)が、クラブ・ジャズを構成する要素を整理し、シーンの全貌を分かりやすく紹介。クラブ・ジャズの定義にはじまり、その歴史、分類、リアル・ジャズや他ジャンルの音楽との関係、ジャズDJの選曲、楽しみ方までを、平易な言葉で解説します。また、巻末には前後にプレイされる選曲例付きのディスク・ガイド、さらに詳細な分類図、歴史年表を掲載し、クラブ・ジャズをより立体的に理解可能。過去と現在をつなぎ、あるいは国境を越えて広がりを見せるユニークな音楽の魅力を、余すところなくお伝えします。