ベクトルネットワークアナライザーの校正は 周波数、帯域、入力電力、測定ケーブル など
条件が 1つでも変わりますと 都度 キャリブレーションが必要となります
特に スミスチャートなどを正しく見るには 各モード 線路長が同一の校正器を使用する必要が有ります
異なるメーカーやシリーズの違う校正器の組み合わせでは内部距離が異なる場合がほとんどで、正しく校正されません
又、 SMAの付いたケーブルを N型コネクタの校正器に接続するには変換コネクタを使用しますが
SMAの校正器単体との線路長の差は32mm~47mmにもなり 大きくずれて校正されます
Agilent 8753シリーズには エレクトリックディレイという 補正機能が有り 線路長の補正が可能ですが
これも 同一の線路長を持つ校正器の組み合わせでCALを実行した場合にのみ有効となります
補正後の正確なスミスチャートの位置確認には 当然ながら SMAのOPEN、SHORTの校正器が必要ですし
補正値が大きくなると 周波数範囲が広い場合 点に収束してくれない場合も多いと思います
ネットアナのCAL操作は、残念ながら間違った校正を行っても機器からエラーメッセージは出してくれません
正しい校正は測定者の責任で有り 上記の条件を満足した校正が必要です
本器はそんなキャリブレーションミスを無くす為、全てのモードでの内部線路長の統一と、高いインピーダンス精度で
正しいCAL作業が行えます SMAケーブルでは校正後、 補正も必要無く、 そのまま被測定物で測定可能と成ります
本器はSパラメータを駆使して設計を行う 企業の技術者からの依頼で作成した製品です
各モード2組を1つのケースに収めており、2PORT 同時に接続してCAL作業が行えるので
判り易く、素早い校正作業が可能となります 一体化していますので各ユニットの紛失も防げます
他の会社へも多数出荷しており、導入された方から好評のお言葉を頂いております