
還暦も過ぎ、家族の意見に逆らえず「断捨離」を始めます。
電圧増幅管の定番中の定番、「6J5」2本1組の出品です。
出品の「6J5」はKEN-RAD製のもので、
米軍に納められた球(いわゆるJAN球)です。
出品にあたり
チェックのため、以下の条件でプレート電流を測定しました。
また、十分に較正された「TV7D/U」での値も同時に示します。
破棄値が「50」ですから非常に良好な値です。
・プレート供給電圧 250VDC
・カソード抵抗 2KΩ
・グリッド抵抗 470KΩ
●上記の時にプレート電流は、「4.55mA」と「4.57mA」
●また、「TV7D/U」での値は「100」と「103」
定形外郵便でよければ送料は390円で送ります。
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以下余談です。
「6J5」については説明はいらないと思いますが、
初段に良し、トランスドライブにも良しの万能選手です。
おまけにメタル管なので、堅牢かつシールドも万全で、
個人的には最も好きな真空管です。
このユニットを管内に2つ入れたのが双3極管の「6SN7GT」、
その後、9ピンのミニチュア管としたものが
「6FQ7/6CG7」です。
「6FQ7」と「6CG7」の違いは
管内2つのユニット間にあるシールド板の有無です。
しかし、真空管全盛期以降は区別しなくなって
いる場合が多いようです。
「6SN7GT」は用途に応じ
「5692」や「6SNGTB」など、
様々な派生管が産まれています。
「6SN7GT」の2つのユニットの相互干渉が
気になる場合は、「6J5」を2本用いますと解決します。
また、「6J5」を直接、7ピンのミニチュア管にしたものが
「6C4」となります。
このとき、ヒーターを0.15Aに減じたため
わずかに特性が異なりますが回路上は同等に扱えます。
「6C4」のユニットを9ピンのミニチュア管に
2つ入れたものが、ご存じ
「12AU7(欧州名ECC82)」です。
つまり、「6FQ7/6CG7」と「12AU7」の
ルーツは「6J5」ということになります。