インドネシア最東端のパプア州(旧イリアンジャヤ・西部ニューギニア)の北海岸、州都ジャヤプラに隣接するセンタニ湖に暮らす人々は、古代より近年まで樹皮を衣服の素材として利用してきました。まさに天然繊維そのものです。南太平洋一帯では広く「タパクロス」としてよく知られています。コンボウ(Kombouw)と呼ばれる神聖な樹木から作った樹皮は、現在では絵画用のキャンパス地として復活し、欧米で高い人気を誇っています。基本色は三色。赤は赤土、白は貝殻粉、黒は煤から作ります。サイズは、およそ48 X 71cm。成功を祈願するモチーフです。