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Rolf Nevanlinna、V. Paatero
『Introduction to COMPLEX ANALYSIS』

書き込み線引きマーカー引き押印等見当たりませんでした。

【本書の特徴】
　本書はネヴァンリンナ理論で有名なネヴァンリンナらがヘルシンキ大学およびチューリッヒ大学で行った講義を基にしており、1964年にバークハウザー社（バーゼル）から刊行されたドイツ語版『Einfhrung in die Funktionentheorie』の翻訳版です。
　読者は解析幾何学と微積分の知識を有していることを前提としており、大学3〜4年次の学部生が学び始める段階に適しています。
　目次が示すように、本巻は関数論の要素の提示に限定しており、著者らは資料を理解しやすくかつ精密にすることを目指しています。複素解析の基本的なトピックを体系的かつ明快に扱っており、有理関数や線形変換、解析関数といった基本概念から始め、リーマン写像定理やピカールの定理を含む正則写像まで幅広くカバーしています。内容で他の関数論書と異なる特徴として、複素数の導入、ホモトピーの概念とその応用、積分定理、調和関数の理論と応用（特に調和測度）、および正則写像による境界の対応関係が挙げられます。
　各章末には演習問題が設けられており、計320題の問題は講義や自学いずれにおいても理解を深めるために解くべきものです。