
ご覧いただきありがとうございます。こちらの商品はアルモデルのマロネ49 (マイネ38冷改)リベット減少 品番:K1015を以下のように組み立て、急行「十和田」などで使われていた頃のマイネ38 1としたものとなります。
【加工点】
・帯色はジェイズ月光クリーム色、車体色はジェイズ戦前客車色で塗装
・明り取り窓と屋根色はジェイズ暗い屋根グレー用灰色で塗装
・屋根上冷房点検蓋と冷房ダクトはGMねずみ色1号で塗装
・内装の寝台は緑色で塗装済み
・TR73台車にはKATOカプラーを取り付け済み
・車番「マイネ38 1」所属「東シナ」など各種表記転写済み
・ツヤのある光沢仕上げ
【実車について】
実車は昭和5年に登場したマイネ37130で、昭和16年の称号改正でマイネ38となり、特急「富士」の特別室付き1等寝台車として登場時から昭和19年の廃止まで使用され、戦後は急行「十和田」などで使われた後に格下げ後はマロネ49として急行「彗星」などで昭和35年まで使われていた車両です。
同時期に「富士」に使われていたマイネフ37230は全室が2人用区分室を有するのに対し、マイネ37130は2人用区分室が3室、4人用区分室が2室、2人用特別室が1室の定員16名となっています。
この特別室は専用の化粧室及びトイレが設定されており、当時の鉄道車両の設備としては占有面積の一番広い区分室でした。また、昭和10年には試作的にマイネ37130の喫煙室をシャワー室に改造する試みがなされましたが利用率が低く僅か3年で元の喫煙室に戻されてしまいます。
戦後は全車が連合軍に接収され区分室寝台車として用いられ、その際に再び軍番号1204のマイネ38 1(元マイネ37130)は喫煙室をシャワー室に改造されます。接収解除後は後の「早鞆」「十和田」となる特殊急行に用いられ、マイネ38を連結する時刻表の編成表には「特イネ」の表記が見られました。
昭和30年の1等寝台廃止に伴う2等寝台のマロネ49に格下げになった後は「十和田」「銀河」「彗星」などに用いられ、冷房車やリベット減少車など登場時とは異なる形態に変化していました。
今回はそんなマイネ38が冷房化された姿です。片デッキが埋められ床下には冷房が付き、屋根上のベンチレーターが撤去された独特な形態を再現しています。特別室付き、と言えばもうひとつ特徴的な形式がありますが、それは次回お楽しみに。
【発送について】
KATO1両用クリアケースに入れての発送となります。
よろしくお願い致します。