パイオニアの高級ブックシェルフスピーカー「S-UK5」です。
以下の整備を施しています。
・ ツイーターの分解調整
・ コンデンサの交換
・ 配線の引換え
・ バインディングポストの交換
ツイーターユニットは分解し、ドームの清掃と磁性流体の引換え、劣化した吸音材の交換を行っています。
吸音材はウレタンフォームからフェルトに変更。
HPF用のコンデンサを交換しています。(写真9枚目右下)
東信工業製メタライズドPETフィルムコンデンサを採用。静電容量はオリジナルと同等です。
内部配線を引き換えています。(写真同)
HF回路は14AWGのOFCケーブルを採用。LF回路には「ウミヘビ」ことBELDENの「9497」で引いています。
背面のバインディングポストは、金属製三角ナット型のものに換装しています。(写真9枚目左下)
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キャビネットは、背面の一部に紫外線ヤケと思われる変色があります。(写真4枚目)
そのほか、薄い擦り傷や小さな打痕があります(写真7、8枚目)。底面を除けば目立つ傷は少なめで、艶もしっかり残っており綺麗です。
前面ネットは、穴や剥がれはありません。
底面の4つのゴム脚は劣化につき撤去し、フェルトシートを貼っています。(写真5枚目)
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英国パイオニアで設計・発売されたモデルを日本向けにリチューンしたブリティッシュサウンドモデル「S-UK3」の、上位機種にあたる製品です。ツイーターはフランス製。
キャビネットがバッフルを含め全面光沢仕上げとなり、大型化され容積のアップが図られています。
とがった部分が無い自然な音のS-UK3を継承しながら、さらに低域方向に迫力を持たせた音となっています。
全帯域に渡って暖色で、線の細さとまろやかさを兼ね備えた余裕のある雰囲気です。
整備は、コンデンサの容量是正と高めの中音の低歪化を中心に実施。
ダイレクトドライブのウーファー用ケーブル9497は、一極二芯ツイストで贅沢に渡らせています。
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主な定格
・ 2ウェイ2スピーカー/バスレフ型
・ 寸法:220W x 430H x 313D mm
・ 重量:8.5kg
・ インピーダンス:6Ω
・ 再生周波数帯域:35Hz~35kHz
・ 音圧Lv:88dB/W/m