≪スキップレコード≫野口久和「ザ・オーケストラ」以来8年ぶりの2ndリーダー作!
「アルバムについて」
9人編成の「野口久和 ザ・オーケストラ」の『HOW ABOUT A DRINK?』がリリースされたのが
2002年・・・ということは実に8年ぶりのアルバムということになります。9人のオケでも
スケジュール調整や譜面を書く作業は結構大変だったし、どちらかというと怠け者の僕が
まさか本格的なフル編成のビッグバンドを組むことになるとは想像もしませんでした。
しかし我々のホームグラウンドである「TOKYO TUC」の田中紳介さんの進言と強い後押しの
おかげでようやく重い腰が上がり、かくして「野口久和 ザ・ビッグバンド」はスタートしたのでした。
どうせやるならメチャメチャ楽しいバンドに・・・音楽だけでなく、エンターテインメントの部分も
しっかり確立したかったので、まずバンドシンガーは絶対必要だと。幸いすぐ側に「BREEZE」という
仲間達がいたので、コーラスグループ付き総勢21人というビッグバンドが誕生!これは現在の
日本のバンドシーンの中ではとても贅沢なことではないでしょうか?そしてモットーとしては
「ジャンルにこだわらずメロディの良い曲を演奏する」「長いアドリブは演らない」「譜面はすべて
手書きで!(この点については自分が超アナログ人間だということもありますが、ビッグバンドに
限らず最近のコンテンポラリージャズ色の強い、いかにもコンピューターを使って作ったような
サウンドに対するアンチテーゼでもあります)」~中略~
ライブでもレギュラー全員が揃うことなど滅多にない多忙なメンバーばかりですが、半年以上前からの
スケジュール調整が上手くいって、録音にはレギュラーメンバー全員に参加してもらえたことも大変
ラッキーでした。素晴らしい仲間達に感謝! そしてもちろん「一斉のせーっ」という修正なしの同録ですから
よそ行きでない普段着のままのアルバムが出来たと思います。
ではお楽しみ頂けますよう・・・(本人解説のライナーより抜粋)
<MEMBER>
野口久和(leader, p, arr),
佐々木史郎(tp, flh), 菊地成浩(tp, flh), 伊勢秀一郎(tp, flh),
片岡雄三(tb), 橋本佳明(tb), 辻冬樹(tb), 秋永岳彦(btb),
近藤和彦(as, ss, fl), 澤田一範(as, cl), 右近茂(as, cl), 高橋康廣(ts, fl),
竹野昌邦(bs, bcl), 田辺光邦(g), 佐瀬正(b), 稲垣貴庸(ds),
band singers:BREEZE 小菅けいこ(soprano), 松本敦子(alto),
中村マナブ(tenor), 磯貝たかあき(baritone).
2010年3月11、12日LANDMARK STUDIO録音。
収録情報
01. DISH UP! DISH UP! (H.Noguchi)
02. DON’CHA GO ’WAY MAD
(J.Mundy-I.Jacquet-A.Stillman)
03. CRADLE SONG (H.Noguchi)
04. ANITRA’S DANCE (E.Grieg9
05. THE LATE LATE SHOW
(M.Berlin-R.Alfred)
06. HANGOVER BLUES (H.Noguchi)
07. SOUTHSIDE SAMBA (B.Carter)
08. YOUKALI TANGO (K.Weill)
09. JEEPERS CREEPERS
(H.Warren-J.Mercer)
10. ALONG CAME BETTY
(B.Golson)
11. IN THE SHADE OF THE
ORANGE TREE (H.Noguchi)
12. THE CHAMP (D.Gillespie)