『欲望』(よくぼう、Blowup)は、1967年のイギリス・イタリア・アメリカ合作映画。
アルゼンチンの作家フリオ・コルタサルの小説『悪魔の涎』を下敷きに、ミケランジェロ・アントニオーニが脚本を書いた。
アントニオーニ初の英語作品であり、カラー撮影としては第2弾にあたる。
概要
1960年代中盤のロンドンを舞台に、人気カメラマンの主人公が撮った、ある写真にまつわる奇妙な出来事を描く。「スウィンギング・ロンドン」と言われた、当時のイギリスの若者のムーブメントを織り交ぜつつ、サスペンスかつ不条理な独特の世界観となっている。1967年のカンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞。
音楽はハービー・ハンコック。監督のアントニオーニは当初、BGM無しで映画を作ろうとしたが、ロケ地のロンドンで聴いたハンコックのジャズを気に入り採用したという。この映画でハンコックは、ジャズ以外にもポップ・ミュージック指向の強い楽曲も披露している。
ストーリー
深夜の公園でカップルを盗み撮りした売れっ子カメラマンのトーマス(デヴィッド・ヘミングス)。そのことに気づいたカップルの女性(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は、彼にネガを出せと迫る。しかし、彼女に別のネガを渡したトーマスが本物を現像してみると、そこに映されていたものは…。
イタリアの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニ監督が、彼の不変のテーマでもある「愛の不毛」をモチーフにイギリスロケで撮りあげたスタイリッシュなサスペンス不条理劇で、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した問題作。モード感覚あふれた美術や衣装、そして音楽などのセンスがすばらしく、それらは時代を超えた流行の先端として、今なお採り上げられることもしばしである。
製作: カルロ・ポンティ
監督: ミケランジェロ・アントニオーニ
音楽: ハービー・ハンコック
出演: ヴァネッサ・レッドグレーブ/デヴィッド・ヘミングス/サラ・マイルズ
言語:英語, ポルトガル語
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
メディア形式:色, ドルビー, ワイドスクリーン
時間:1時間51分
出演:ヴァネッサ・レッドグレーヴ, デビッド・ヘミングス, サラ・マイルズ
字幕:英語, ポルトガル語, タイ語, 韓国語, スペイン語, 中国語, 日本語
言語:英語 (Mono), ポルトガル語 (Mono)
ディスク枚数:1