具体的には、(1)if, when, shouldなどの一般語彙、(2)条件節、現在完了、文、節などの文法用語、(3)誘いかけ、招待、感謝の述べ方、詫びの仕方、イントネーションと意味などの関係など、英和辞典では十分には取り扱えないような事柄を多く簡潔に説明している。 私は自分の英語をより英語らしい自然なものにするための活用辞典としてかなり前から使用しているのだが、読むたびに蒙を啓かれる。その1例がpolite and not polite(丁寧な表現とそうでない表現;506-8頁)の項の解説である。私はpleaseを使うと英語が丁寧になると教わったし、これまで高校生たちにもそのように教えてきたが、本書によればその理解は不十分なものあることが知れる。 本書は表題にも書いたように、現代英語の何を知っている必要があるのかが分かる辞典だと思う。リーチが駆使する膨大なコーパスから抽出された現代標準英語の文法・語法的事実は、適切な用例とあいまってきわめて分かりやすいものになっている。 (アマゾン・レビューより引用しました)