日本の伝統建築の美しさをいまも継承する「和風住宅」。
今号より、建築家事例の掲載内容をリニューアル。平面図・矩計図を大きくするとともに、外部・内部の仕様詳細も掲載。実務者にも役立つ内容に。
特集は『障子の美』。日本建築特有の建具である障子は、単に建築を構成するだけではなく、日本人の美意識にも大きな影響をもたらした。
障子の成り立ちを歴史的見地から解説するとともに、現代の住宅での使われ方や役割など、魅力と可能性を探る。
巻頭で紹介する「COMICO ART HOUSE YUFUIN」は、隈研吾が木・土・竹をテーマに素材の可能性に挑戦したという保養研修施設。薄い水平の銅板葺きの雁行する庇が数寄屋の美しさを感じさせ、各棟には木・土・竹を用いて、魅力的な空間をつくりあげている。
この他、建築家による和風住宅6選(山本良介・木原千利・降幡廣信・神家昭雄・川口通正・関谷昌人)、吉田五十八初期の名作「小林古径邸」を掲載するなど、和の住宅の魅力がつまった1冊。