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Tru-sonic ツルソニック 206AX 38㎝同軸ピーカーの最高傑作です! Je-Tee製のエンクロージャーで組みました! 美品! 発送不可! の出品でございます。
Tru-sonicのフルレンジスピーカーとJe-tee製のエンクロージャーを組み合わせた、システムです!
アメリカの誇る幻のオーディオブランドであるツルソニックのスピーカーユニットです!日本国内ではあまり知られる事ないオーディブランドですが、かつてのWEを源流にする直系ブランドですね! 元々はWEと提携してたSTEPHENS社の技術者がノウハウを集積しWEの製造特許権を取得し、1940年代に立ち上げた事に端を発します。
その技術者の一人として挙げられるのが、後のJBLの創設者であるジェームス・B・ランシング氏であり、WEのトーキーシステムに満足のいかない映画配給会社であるMGM社のために設立したともいわれております。
加えて、業務用スピーカーはもとより、ハイエンドなコンシューマーモデルにも力を入れていた事もあまり知られていないのでは?
特に、当時では高級家具ブランド・ハーマンミラー社の専属デザイナーであったモダニズムデザインの巨匠、チャールズ・イームズ氏が製品を手掛けていた事は歴史的に見ても凄いことです。
確か、JBLも対抗してショージ・ネルソン氏を起用したこともありましたね。
本当にすごい時代です!
今回出品のお品はそんな同社が手掛けた大変に貴重な同軸型ユニットであり、国内はもとより世界的に見ても現存数の限られた幻の逸品です!
ユニット自体は1950年代末期の物であり、ちょうど同年代のALTEC604Bや604Cあたりの製品に対抗したものと思われます。
設計においては、ウーハー部には103LX相当の物を採用し、ツイーターにはP216相当の物を組み合わせた38㎝の同軸型となっており、大型のアルニコマグネットの採用に加え、アルミ板を用いた非常に手の込んだ8セルホーンの採用なども相まってか、ALTECの604シリーズよりも凝ったものかと思います。
また、重量も約14㎏とかなり重く、作りもしっかりとしておりますね。
実際に聴いてみると、軽量コーンならではの立ち上がりのよさと、フィックスドエッジならではのハリのあるサウンドが、この頃の38㎝の同軸型ユニットの中でも秀逸ですね!
エンクロージャーにおきましては、小田原市に本拠を構えるビンテージオーディオショップの銘店である用アトリエJe-Teeさんによるもので、Tru-Sonicの206AXのパフォーマンスを最大県に発揮できるように設計されたお品です。
α‐2という型式のお品であり、現在ラインナップされているものよりも前のモデルです。
設計におきましては、中央にユニットをレイアウトしており、フロントバッフルにはフロントロードホーンを採用し、後面からの音は上下の2か所からバックロードさせる構造を取り入れたかなり凝ったお品です!
加えて、バックロードの開口部も上下と大きさを変えることで、音の干渉を防ぐなど、細かな調整もさすがですね!
ビンテージはもとより、Tru-Sonicを専門に多く扱うJe-Teeさんならではの工夫・創意が光ります!
作りにおきましては、一見してシンプルにもお見受けできますが、素材は天然の木目を生かした上質な仕上がりであり、すべて米松製合板を採用した音質面でも考慮されたお品です!
サランネットも強度の高いものを採用しており、細かな仕上げも本当に丁寧です!
その甲斐もあってか、たたいて見ると響きも良く、正直言って国産箱でこういった響きの良いエンクロージャーは他には無いと思います。
サイズはW60×H116×D50.5㎝とそれなりにございますが、206AXのパフォーマンスを引き出すには最適の大きさかと思います。
板厚は18mmとなっております。
価格は1本あたり28万円/1台とかなり高価なエンクロージャーでした!
肝心の音質におきましては、全体的にかなり厚みとエネルギッシュさのあるサウンドが特徴的であり206AXらしさが出ているかと思います。
中高域にかけての伸びといい明瞭さは実に秀逸ですが、低音の厚みもビックリするくらいございます。
これはドライバーの良さはもちろんですが、エンクロージャーとの相性の良さも合わさってのサウンドです!
音楽におきましてはやはりJAZZの再現力が素晴らしく、ドラムスやベースの弾けるサウンドは勿論のこと、ヴォーカルの生々しさも流石です!
音楽の持つ躍動感を感じることでしょう。
能率も非常に高いため、真空管アンプとの相性も抜群です!
この機会にどうぞ!
コンディションにおきましては、目立った傷や剥がれなどの傷みは一切見られず、大変に綺麗なエンクロージャーかと思います。
サランネットの穴あきやほつれも一切ありません!
内部の配線はWE製の布線を採用しており、スピーカーターミナルもバナナ対応の金メッキ仕様にするなど、音質にもこだわった変更を致しました。
ユニットにおきましては、片方だけですが、エッジ部に軽微な修復は見られるものの、、コーンの亀裂やヨレも無く、良い状態をキープしております!
音質も申し分なく素晴らしいサウンドを奏でてくれております。
シリアルナンバーはそれぞれ 7430 / 7443 と極めて近いロッドであり、素晴らしいペアリングです!
インピーダンスは16オームとなります。
大変に貴重な逸品ですのでコレクターズアイテムにも良いかと思います。
無論、ペアでの出品となります。