はっきり言って 全く次元の違うワイヤーです。19世紀末から20世紀初頭の時代のすばらしい音質とはこういうことなのです。通信系ワイヤーの特筆すべき伝達力とレベルをすべて持ち合わせております。径が細いから低域が不足するなど、この時代の線材には全く当てはまりません。驚異的な明瞭感と生々しさ、せまりくる迫力は、100年以上前の、しかも、この類いのワイヤーは、本当に特別なのです。まさに秘宝です。

お値段も少し高額ですが、その価値は十二分にあると思います。細かいことは多くは語らなくてもいいでしょう。このワイヤーをオーディオ・システムのホット側もしくは、ギター配線のホット側に10cmでも入れてみてください。驚くべき変化が起こります。「激変」です。

実際の試聴でいきましょう！ダニエルラノワのプロデュースによるエミルーハリス・・・おそるべきドラムスの切れ味とハイファイな明るさが最初に耳に飛び込んできます。「ググっ、参った！」の一言です。ディレイ・エフェクトたっぷりのダニエルラノワのギタープレイがなんともボケずにクリアな響きを醸し出すことか！！肝心のエミルーハリスのボーカルが、信じられないほど見事に息づかいまで細かく露呈されて、これは奇跡的な再生音です。驚異のレベルです。

Western Electricのワイヤーなどと比較すると、WEの特徴である高い分解能に於いて、このワイヤーは何かが根本的に違います。そうですねぇ、非常に高い分解能を持ちながらもその方向にシフトの中心がなくて、むしろ音楽的開放感に満たされる！しかも、極めたセパレーションとダイナミックレンジの表現、ワイドなフリケンシーまで当たり前に備えている・・・申し分ないです。

ソースは選びません。すごいですよ。書けば切りがない程のジャンルを楽しみました。このケーブルに関しては、ここであえて色々なソースの細かい評価など書く必要がないと思われます。これを入手した方のお楽しみです！！
天上のワイヤーとはあえて言いません。しかしこの価格と希少価値の中で入手出来る最上級の中の逸品です。

オーディオやギター配線のHot側の要としてお使いくださいませ。いや、もう、すごいですから！！