2016年 アメリカ合衆国発行 イーグルシリーズ発行30周年記念 ゴールドイーグル(Wイーグル) 5ドル 金貨 NGC PF70UC First Day of Issue のご案内です。
コインその物の説明は不要かな?と思う有名な金貨ですね。
なのでコインの説明は一個にポイントを絞ります。そのあと価値的な部分を解説します。
1986年にスタートしたアメリカのイーグルコインシリーズ(Eagle Project)の2016年物です。
ラベルにも記載されていますが、「EAGLE 30TH ANNIVERSARY」です。
イーグルコインの初発行から30周年を記念した金貨の5ドル版(1/10オンス版)になります。
1992年以降ですので「アラビア数字」が採用された「プルーフ貨」です。
プルーフ貨はそれ以前には発行されていません。1992年以前は全てMS(=レギュラーストライク)です。
では、この金貨の面白いところを紹介します。
同時にこのコインの価値的な部分の解説に進んでいきます。
このコインは「地金型コイン」と呼んで良いかと思います。
カナダのメイプル、オーストラリアのカンガルー、オーストリアのウィーン、、、
この辺りが地金型金貨としては代表格だと思います。コインコレクターでも知っている方がいらっしゃる金貨ですね。
しかし、このゴールドイーグル金貨がこれらの地金型金貨と違う点は、
年代とグレード等でプラスαの要素も加味して比較した時に、、、かなり大きめな価格差が認められます。
(イギリスのブリタニア貨もその傾向にあります)
地金型金貨はインゴット(金の延べ棒)と同じような物とザックリ考えて問題ないかと思います。
溶解した金を延棒の型に流し込むのと同じ感覚で、小さな金塊をコインの型にしていると考えて下さい。
インゴット作成より手間はかかるので、多少付加価値は付きますが、、、
基本的には金の相場価格のみを担保するようなイメージで作られたコイン型インゴットと考えて間違いありません。
なので、基本的には年代などで価格差は生じません。
(あくまで地金型の基本的概念です。実際にはどの地金型金貨も年代や鑑定数字で多少の価格差が生じています)
ですが、アメリカのWイーグル金貨だけは違います。
厳密にはイーグル貨幣シリーズは、最も格下のMS銀貨にまで至って全てのコインが年代だけでも価格差が認められます。
(もっと厳密に言うとイギリスのブリタニアシリーズも違いますが今日はゴールドイーグルのご紹介なので、ブリタニアについては別の個体でご案内いたします)
『地金型金貨なのに年代による、あるいはプルーフor流通貨(MS)による価格差が顕著に出るのがゴールドイーグルの特徴です』
特にアメリカの「演出的仕掛け」は上手いですね。
さすがエンターテイメント力に長けた国だなぁと思います。
デザインを変えたり、特殊な刻印を入れたり、エッジにメッセージを入れてみたり、造幣局を変えてみたり、、、
さまざまな手法で「この金貨は地金型だけど今年買っておけば、他の国の地金型金貨買うより価格上昇が見込めるよ」というイベントを仕掛けてきます。
鑑定会社も加担して、スラブにも変化を与えます。
鑑定士のサインを入れたり、特殊ラベルを作ったり、これまた様々な方法で国の方針に沿った個体を作り上げます。
NGCもPCGSもアメリカの会社なので積極的に協力しています。
アメリカ人は自国愛も強く、ノリも良いです。
なのでこの流れに乗っかります。ほぼアメリカのコインコレクター全員がノリます。
結果、市場での価格の伸びがインゴット(金塊)よりも=地金の相場価格の伸びよりも良くなります。
調べられる方は調べてみて下さい。
ゴールドイーグル(Wイーグル)は数十年前からズーッと右肩上がりの相場推移が明確に確認できるはずです。
再記になりますが、
この個体はPF70UCの最高鑑定です。
この個体はファーストデイオブイシュー(初日鑑定品)です。
この個体はゴールドイーグル金貨の30周年記念発行年度品です。スラブにもその明記があります。
ごく普通に5ドルのゴールドイーグルとしてかなりの付加価値を持っています。
投資効果への期待値が高いと言い換えても良いかと思います。
ちょっと過去の取引事例から計算をしてみましたので一緒にご確認いただけますか?
ヤフオクのこの個体に一番近しく、しかも近年に実際に行われたヤフオク上の取引は「2022年9月22日」にありました。
これがFirst Day of Issue品です。同じ額面、同じ重さです。
この時の落札価格は「4万9800円」です。
この時点の金価格は「8541円」でした。
今日2024/08/21現在の金価格は「1万2899円」です。
地金相場だけでも約1.5倍に値上っています。
(※純金24金価格で比較してあります。本個体は22金ですが、単純に混入異素材の8.33%をマイナスするだけでどの年度でも正確な数字に整います。なのでこの比較において1.5倍は22金においても正確な数字です)
では、その金の高騰に合わせてこの2022年のコインの落札価格を1.5倍にしてみます。
「7万4700円」になります。
ここで十分にご注意いただきたいのですが、2022年にヤフオクで取引された個体は「MS発行品のMS鑑定品」です。
この個体は元々からプルーフ貨です。グレードもPF70UCなので、付加価値を少しだけ付けます。
コインの基礎に立ち返って見た場合、MS個体とPF70UC個体ですと、もう少し上の付加価値かもしれませんが、、、
安全圏を見込んで「1.2倍だけ」付加価値をつけてみます。
ここで出た価格が・・・・
「8万9640円」です。
いかがでしょう?控えめに計算してもこの個体の価値はこれぐらいあります。
ですが、2024/08/21現在その価格より下の値段にしておきました。
これならばお客様に十分な価値をご提供申し上げる事ができるそうだな…というラインの価格設定を狙いました。
(金相場の動き次第では値上げする事もあります。その時はどうかご了承ください)
昨日、アメリカ時間の2024/08/20、ドルが大幅に下落しました。
厳密には2024/07/12の米CPI発表からかなりの下落をしています。
との時のドル円相場は161円台、2024/08/21現在で145円台です。
実に10%ほどの価値を一ヶ月ほどで失っています。
ドルを1000万円分持っていたら、それだけで、100万円を失っていた事になります。
まだ水準は円安ですが、この事実は怖いです。為替投資の恐ろしい部分です。
現物資産ではないので、アッサリ何もなくなる事があります。
FXで高レバレッジをかけていたら・・・想像するのが怖くて言葉にできません。
そして、ここで注目したいポイントです。
『ドル下落なので、金相場は基本上昇』です。
現物資産に投資家は舵を切るという事です。
この状態が常にではありませんが、やはり有事に金は強いですね。
そして、どのコインにするか?を間違えなければ「金以上に金貨は強い」です。価値が安定しています。
金価格はたまに大幅な下振れをしますが、有名な金貨やアンティークコインはそんな時も値段を維持します。
恐らく現物資産としては不動産並みかそれ以上の安定度です。
しかも不動産と違い固定資産税もかかりません。
相続税も優遇的扱いを受ける事が可能です。
私どもを始め、多くのコイン商が「現物資産として最強なのはコイン」と言っている所以の主軸要素がこのあたりにあります。
断言こそ致しませんが、このコインが10万円を超える日は数年で訪れると思っています(個人的な願望込みの予想です。参考まででお願いします)。
スラブに欠けはありますが、致命的ではありません。縁だけが少し欠けている程度です。
この程度ですと海外バイヤーは気にしない事の方が多いです。
他のアメリカコインでも書きましたが、
この価格と個体の状態ならば出口戦略(=売却利益確定時)においてアメリカ市場を狙うことが可能です。
必要であれば海外への販売のご協力もいたしますので遠慮なくお申し付けください。
お小遣いで頑張って購入できる金額のウチに買って置いて、数年忘れてみて下さい。
きっとそのお小遣いがさらなるお小遣いを連れてくるコインだと私は予想します。
金貨の資産保全&投資の入門にも適した個体だと思います。
「とりあえず…」の気持ちで金貨の有効性を実体験してみるには、まだ手の届く範囲の価格でご提供できる状態に今はあります。
まぁそうでなくとも、投資効果を無視しても、プルーフのゴールドイーグルは飾っておいてもカッコイイ金貨なんですけどね(^^;;
※鑑定枚数詳細に関してはこちらでご確認いただけます。