銘機 テクニクス Technics 初代SL-1200 マニュアルレコードプレーヤー 美品 清掃/整備済 動作良好 ☆超お勧めの即決特典あり
アナログレコードプレーヤーとしては世界的銘機といえるSL-1200の初号機になります。
一般的によく知られているのはmk2以降の機種になりますね。復活して現在でも後継機が出ています。
よくSL-1200はDJ用ターンテーブルと誤解されているようですが本機は別にDJ用ではありません。
mk2以降は確かにDJ用として設計された感はありますが、初代は普通にピュアオーディオ用として開発されました。
たまたま耐久性やDJ用としても使いやすい所に目をつけたDJ達が本機を使い始めたのですね。
その後テクニクスはmk2以降をDJ用に設計しました。mk4はピュアオーディオ用でした。
もちろん本機以外のmk2以降の機種をピュアオーディオ用として使っても全く問題なく素晴らしい良い音で再生します。
私もはじめはSL-1200といえばDJ用と思って全く興味がありませんでした。
特にこの初号機はなにやらレトロな古めかしいプレーヤーで全くピンときませんでした。
しかしDDプレーヤーといえばなんといってもテクニクスですからいろいろと調べていくうちに
これは実に素晴らしいプレーヤーではないかと思えるようになりました。今ではすっかりお気に入りの一台です。
本機は複数台入手したうちの程度の良い、もちろん動作も良好で音も素晴らしい物を簡単にメンテナンスしました。
テクニクスのプレーヤーは軸受けの給油が簡単にできるようになっていますが、ローターを外して古い油はふき取り、新たに注油しました。
その油はテクニクス純正で全く問題はないのですが、ちょっと高級なスピンドルオイルとさらに信頼性の高い添加剤をプラスしてあります。
当時のテクニクス機にはプラッターを外すとスピンドルオイルが付属して簡単に注油できるようになっていました。
純正スピンドルオイルは今でも簡単に入手できます。年に一度くらい1~2滴ほど注せばこのハイグレードのモーターはいつまでもお使い頂ける事でしょう。
このクラスの上級機にはカートリッジは付属していませんでしたがみなさんカートリッジ付属をお望みのようです。
本体は特殊なクリーニングワックスで仕上げて汚れは無くとても綺麗です。
本機で時々見かける本体のダイキャスト部の腐食は奇跡的にほとんどありません。
プラッターやアームなどの金属部はコンパウンドや金属磨きクロスで磨いてピカピカです。
ダストカバーは割れ、欠けがあったので手持ちの1200mk2以降の製品に換えました。初代にもこれと同じクリアタイプも存在したようです。
形状は全く同じで初代にも同様に使えます。このクリアタイプはとても美しく違和感は全くありません。ただしロゴが違います。
ただし後部角にやはりヒビがあり接着補修しました。この後ヒビが大きくなる事は無いと思います。
目立つキズは少なくコンパウンドなどで磨きクリーニングワックスで仕上げてとても綺麗です。
接触不良になりやすい電源、速度切り替えスイッチや速度調整ボリュームは信頼できる接点復活剤を用途によって複数使い分けてクリーニング
ガリや接触不良はありません。
劣化しやすいゴムシートや脚部インシュレーターゴムも特に問題ありません。
ゴムシートはクリーニングして保護剤をかけてあります。内部のトランスの防振ゴムやインシュレーターゴムなども保護剤をかけました。
アームはいちど取り外して軸部などクリーニングして感度良好です。古くなるとヤニなどが付着して感度は低下します。
軸部をクリーニングすると驚くほど動きは軽くなります。また、アームリフターもグリス交換でゆっくりとスムーズに降ります。
金属部はパーツごとに丁寧に磨いてとても綺麗です。写真は下手で申し訳ありませんが多めにupしておきました。
この機種はクォーツロックになる前の機種ですので回転が安定しないのではとお気になさる方も居られるかと思いますが
私が多数のプレーヤーを使ったところでは全く問題ないと確信します。
クォーツロックでないと音が変化するとかクォーツの方が音が良いとかはありません。クォーツなら調整がいらないというだけです。
ストロボが安定して止まらないと気にされる方も居られるかと思いますがストロボは電源の50Hzまたは60Hzの明滅を
利用しているので目安にすぎません。実際には電源周波数はその地域の電力使用量によっては微妙に変化するのです。
発電所はその変化をできるだけ少なくする努力はしていますがクォーツ並みにする事はできません。
DCサーボモーターですからプラッターの回転数は電源周波数には影響されません。周波数で変化するのはストロボの明滅周期です。
この変化を回転の変化ととらえて頻繁に回転調整をすればボリュームが痛んでしまいます。
SL-1200といえばDJ用と思い込んでいたものですからはじめは興味なかったのですが
定評ある物は良いはずと思い本機や後のmk3など手に入れるとやはり素晴らしい機種と気付かされました。
mk3は製品としてデザインを含めて完成度は格段に高くなりましたが
実はプレーヤーの要であるモーターに関してはこの初代の方が上なのです。
本機のモーターは私も憧れだったあの銘機SP-10mk2の物と基本的に同じ構造の20極15スロットなのです。
もちろんドライブ回路が違うのでSP-10mk2とはトルクは違います。
mk2以降はトルクは増えましたが16極12スロットの簡易型になってしまいました。
付け加えるとテクニクスでいちばん手の込んだ精巧なモーターは初代SP-10の20極60スロット分布巻きになります。
アームは今でこそ無骨で洗練されないように映りますが、かなりしっかり作られた機能的にも優れたアームと思います。
このアームの人気はイマイチですが本機やSL-1100などの上級機向けに特に企画された上級アームです。
中心の黒い部分はプラスチックじゃありません。特にしっかりと作られたダイキャスト製です。
テクニクスは当時も一般的なデザインのアームはありました。本機などの上級機に合わせた上級仕様のアームと思います。
当時のオルトフォン辺りを参考にした物ではないでしょうか
なによりもサブウエイトを使わずに広範囲にバランスがとれるのはとても便利です。
ツマミを引くと簡単に0になるようなワザは後の多くのアームには見られませんね。
その後の軽針圧、軽量カートリッジよりも重めのカートリッジ、シェルにマッチするようですが、軽針圧カートリッジでも全く問題なくトレースします。
そのままでけっこう広範囲カートリッジにマッチします
このアームはレトロな見た目から何か安物のように見てしまう向きもありますが当時の一般的製品と比べると実に高性能、高機能です。
なお、本機にはアームレス版もありましたので少しの工夫でアームを交換する事も可能です。
本機の音ですが、実に明るく力強く音楽的かと思います。とても古い機種ですが別に古めかしい音ではありません。分解能もちゃんとあります。
近頃アナログレコードの人気が復活しているようです。
レコード入門の方にもプロも認める頑丈さからも絶対のお勧めです。あるいはセカンドプレーヤーにも良いでしょう。
現行品ではある程度高額にならないと実に頼りないおもちゃのような物ばかりですね。
オート機構はありませんが多くの現行品も同様ではないでしょうか。少しでも音に拘るならオートは不要です。
ちょっとご存知の方なら世界一有名なDDプレーヤーの初号機を使っている事は大きな自慢になります。
実はこの当時のテクニクス機にはプラスアームというオプションが使えます。
これも本当に良いですね。こんなマニアックな使い方もできてしまうのです。
当時のテクニクス機のちょっと独特なデザインにはこんな秘密があったのです。
現在すでにそれなりのシステムでレコードを聴かれている方にはこんな古いプレーヤーでも本格的な音が出てしまう事に驚かれることでしょう。
テクニクスのレコードプレーヤーならいつも安心して使えます。
もちろん回転はとても安定しているのですが、その音が安定して実に細かい音をよく引き出してくれます。
あるいはmk2以降の1200はゴムを大量に使ってダンプしすぎたのでしょうかDJ用にしてはちょっとおとなしいかもしれません。
こちらはダンプはしてないので色づけがあるのかもしれません。その辺はブチルなどで手を加えるのも良いでしょう。
ゴムシートはクリーニングと保護剤をかけ使用には特に問題はありません。
付属品は純正のゴムシート、EPアダプター、取扱説明書のコピーです。不鮮明な所はあるかと思いますがご了承ください。
EPアダプターは純正のアルミ無垢削り出しの高級仕様です。現在でも入手可能ですが結構高額ですね
画像にはレコードがありますがテスト用なので付属しません。
さらに即決で落札された方には上述のテクニクスMMカートリッジEPC-205CⅡHと吸着式スタビライザーAT666または高性能ゴムシートTHT291をお付けします。
即決での落札後にご希望をお知らせください。お知らせいただけない場合はこちらで選ばせていただきます。
今回の即決特典は私の特にお勧め組み合わせです。価格はちょっと高くなりますが絶対に損はさせません。
レコードプレーヤーはオーディオ製品の中では特に繊細でその取り扱いには熟練が必要かと思います。
私は今でもレコードを聴くことがメインで多くのプレーヤーを使用してきました。
やはりオーディオマニアでしたらレコードを聴きましょう。
メカ部分がほとんどのアナログレコードプレーヤーはオーディオ機器の中では本当に特別な物と思います。
リサイクル業者の方などご自身で全くプレーヤーを扱う事のないオーディオとは無関係な方が梱包を行うとプラッター
ゴムシート、アームなどをロクに固定もせず送られてしまい本当に呆れる事が多いです。
いくら細かく説明してもわからないのですね。
また、プレーヤーに限らずコード、ケーブル類を当たり前に束ねてしまいます。これは良くありません。
特に本機のような芯線の細い低容量ケーブルではダメですね。必ず輪っかにしましょう。
私は自分の趣味でプレーヤーなどを扱ってきましたので梱包、発送に関してはお任せください。
プラッター、ゴムシート、カウンターウェイトなどは取り外して同梱します。アームはテープなどで固定して緩衝材も使います。
ただし、段ボール箱や緩衝材はリサイクルを使いますのでご了承ください。
また、輸送時にはトランスを固定します。ご使用前には必ずトランスの輸送用固定ネジを取り外してください。
テクニクスは現在も相変わらず素晴らしいプレーヤーを作り続けています。
ところが他社はどうでしょうか。べらぼうに高額ならそれなりの物は作れるでしょうが、なにか腑に落ちません。
かつての技術が継承されていないのです。
国内では技術が継承され続けているのはテクニクスだけかもしれません。
もちろん進化はし続けているようですが、テクニクスははじめから非常に完成度の高い製品を作っていたようです。
ぜひ、本機をお使いになってその完成度の高さをご確認いただきたいと思います。