NC旋盤で精密加工したFCR小型ボディ28φ~33φのジェットニードル(made in Japan 以後JNで表示します)です。
(低速走行、低速からの加速、全開特性)などを考慮した独自の設定になっています。
FCRの初期出荷のJNデーター
90FTMが主流です。
F(1°15′)テーパー
T(65.90)きり上がり
M(2.715)ストレート
初期出荷のデーターはアクセル開度が微開から低速域が濃く、カブリ気味になります。
テーパー角が緩いため高回転のトルク感がありません。
ストレート径のみで薄く調整すると中間トルクに影響が出ます。
その他の初期出荷のJNには、90FTSなどはストレート径がかなり薄い設定になっています。
出品のJNのストレート径
S(2.765)→Q(2.745)
Q(2.745)→L(2.695)
2.50°→3°00′
カタログで例えると90NTPあたりになります。
きり上がりはストレートエンドまではクリップの一番上から60mm
ストレート部分をテーパー形状にすることにより「ストレート径の選択」を省略し、セッティングの簡素化を狙い、アクセル開度に応じた燃料供給を最適化するため、ストレート部分を限界まで細くしています。約7種類近くの寸法をこのJNに収めています。
ストレート部分を3分割して微開、低速、中間加速、の3つの領域の空燃費に対応し、中低速トルクを犠牲にすることなくアイドリング付近の燃料を制御しています。
テーパー部分
テーパー部分の角度は約2°50′(開度1/2付近)→3°00′(開度(2/3付近から全開)です。
ケイヒンのFCRセッティングマニュアルでは、1万種類のJNが製作可能となっています。
ケイヒンの特注品は、単純にストレート、テーパー、切りあがりの数値を1種類ずつ組み合わせるだけです。
しかも1種類あたり20本以上のオーダーとなっており、個人ではなかなか注文できない条件になっています。納期も50日以上!(半年以上待つ時もありました。)
このような複数の数値設定のJNはケイヒンの特注品では製作不可能です。
開発には1000ccクラスのZ系で3度、改良を重ねて完成しました。
750ccクラス~1000ccクラスまで好評でしたが2年前にVer3を完売しました。その後も問い合わせがあり、もう一度だけ生産しました。
Ver3と内容はほぼ同じですが、ストレート長を0.5延長しました。
現在、小型のFCRの主流はカワサキの750ccクラスでZ系は750cc~860ccあたりまでで殆どがCRに変更されています。
過去の販売例では400ccクラスのボア、ストロークアップされた車両(550cc~650cc)からも好評をいただきました。
今回の製作で先行してお渡しした中に4輪のS800も含まれており、車のセッティング十分通用しています。
付属品にクリップの下に敷く、ワッシャーが付属しています。7段のクリップ溝の間隔が、ワッシャーの厚みとほぼ同じ間隔になっているのでワッシャーをクリップの下に挟んでJNを装着すれば13段階による、きめ細かな調整が可能です。
そのためケイヒンのクリップの溝の間隔よりも若干広い(0,55mm)等間隔となっています。メーカーのJNは、クリップのみの移動で約0.8mm上下します。
このJNの使用にあたって、SJ(スロージェット)、MJ(メインジェット)の変更が必要かもしれません。セッティングに関してはFCRのカタログのセッティングの基本を参考に各パーツの守備範囲を参考に行ってください。ご使用に関しては、題名に記載している車両はあくまで検索用です。FCRの初期出荷のJNとお手持ちのJNの症状等のデーターを参考に、ご自身で判断してください。
この商品はあくまで、エンジン、点火、コンディションの良好な車両で制作しています。個々の現車のコンディション(圧縮圧力が低い、圧縮圧の不均等、オイル消費、2次エアー混入、点火時期、点火ユニットの不良、バルブタイミングのズレ、タペットクリアランスなど)によっては良い結果が出ない可能性は十分にあります。またJN自体がアイドリング~全開まで全てのアクセル開度をコントロールしていないので当然、総合的なセッティングが要求されます。
4本の値段設定になっています。1本、2本ご希望の方は質問からお問合せください。希望の本数に変更して再出品しますので、それから入札してください。
セッティングはあくまで自己責任でお願いします。当方ではいかなる場合でも一切、エンジンの焼き付き、破損、損傷の責任は負いません。ノークレームでお願いします。
発送方法はJNのみの場合、普通郵便にて元払いで発送します。
(発送方法の都合上、配達による事故、トラブルの保障はできません。)
普通郵便の到着は5日~7日かかります。