K WIRE。殆どの人が耳にしたことのないブランドだと思います。20世紀初頭にはそれなりに流通もあったんでしょうね、きっと。しかし、最近では 市場に出る事も殆どないと思います。ユニークという意味でも希少という意味でも今後も世に出てくる事はほぼないとも思われます。果たして、値打ちもの？
・・・ってなことは、本質的にはどうでもよくて、肝心なのは、その音質ですよねぇ。
さあさあさあ、お楽しみの時間のスタートです！！！！！

まずは、CDのアウトプット、プラス側に接続して、オーディオソースを試聴。BUIKAの8曲目から・・・
なるほど、これは「品」があり、音像がとても締まってタイトな方向に・・・あっ！ゲスト参加のPat Methenyのガットギターソロがやばい！！これは、見事としか言い様が無い質感、ムード、音像。ギターの基音と倍音の関係がとてもすばらしく、しかも、存分なアッタク感に伴う空気の揺れる様。しかも、背景のアコースティック・ギターとの見事なセパレーション。こ、これは、もしや、ギターという楽器に才能があるワイヤーではないのかと直感したのでありました。

んじゃまあ、ついでに4曲目もチェック。これは、ピアノがとてもクールで気持ちが良いです。やはり全体像としてタイトに締まる音像といいますか、そっちにシフトします。骨格とエッジがしっかりしていて、シンバルやパーカッションなどのアタックがある分、スピード感を楽しめます。Bassの動きもとても渋くてちゃんと意味のあるラインに変貌するようです。

だがしかし！このワイヤーの特筆すべき点は やはりエレキギター関係にあります！

まず、驚きのレスポール・カスタム(ステッカード#Paf)との相性が、これ本当にすばらしい！！焼け付くような温度感。すごいです。それに、Feedbackのサスティーンの気持ちよさ！！明らかにギター全体の響きをより克明に表現しております。感度が級に上がった感触です。JCM-45と68年レスポール・カスタムのコンビネーションの あの絶頂感を味わいたいなら、このワイヤーが最もイケテると思います。これは驚いた！！

ストラト70年メイプルで弾いてみます。あっ、これは、ハイがグンと出て来て、くっきりクリア。そして、何よりワイルドです。広がりもあり、低域から高域までめっちゃワイドで開放感さえあります。中間トーンも非常にモチっとした部分が反映されて、粘りも増加し、とっても好印象・ポジティブです。こりゃ、メイプルネックにも最高ですねぇ。

通常、単線でここまでギターに向くワイヤーはある意味珍しいのですが、このワイヤーはとても良いです。 雑味感などは、Gavittやホルヨークの一部のワイヤーに軍配があるかもしれませんが、その他の要素ではあきらかにこのワイヤーのポテンシャルはグンを抜いております。一度はお試しになっていただきたい！！もう気が付いておられる方もおられるでしょうが、エフェクター製作の内部線や、ギターのGND線、ギターアンプの内部配線には、相当なもんです、これ。

ギター内部のHOT側GND側の線材としてクリアで太い音を演出する用途に最適・・言わずもがな、ギターのエフェクター製作の内部にも いいです！！このスプールのほんの少量しかありません。是非お試しくださいませ！！