新書です。「糖尿病は自分で治す! 福田 正博 」に赤鉛筆などでライン、書き込みがあります。
糖尿病とたたかう
糖尿病は怖い! 一生ものの厄介な病気だ。いいかげんな治療や自己流は命取りになる。糖尿病の名医が予備知識と正しい治療法を、最先端の情報とノウハウを盛り込んで患者と家族におくる必読書。
いまや生活習慣病のトップに踊り出た糖尿病。現在、糖尿病人口は1600万人を越えると推計されています。この数字は人口すべての10%をこえているのです。しかも困ったことに、その半分以上は治療を受けていないのです。
その理由は、検診で血糖値が高く、糖尿病を強く疑われる状態でも、初期段階では自覚症状があまりない病気のため、治療を受けないことが多くなりがちになるからです。仕事が忙しくてついつい見逃してしまう人が大半だそうです。
最近では、低年齢化や女性患者が増えていることも特徴だといわれます。
しかし症状が出なくても、糖尿病は徐々に進行し、恐ろしい合併症をひきおこします。糖尿病の本当の怖さは、この合併症なのです。
病気で失明する人は糖尿病が1番多く、人工透析している人の中でも、糖尿病患者が急増しているそうです。壊疽から脚を切断する人も多い。
糖尿病は一度なってしまうと、治すことはできません。適切な血糖コントロールを行い、食生活を改善し、一生、糖尿病と上手につきあうことが必要となります。
そのためには、なによりも、まず糖尿病に対する正確な知識を持つことが大切です。
しかし厄介なことに、糖尿病の治療は、民間療法も含め、あまりに多すぎて、現場の医師たちも何を選択すればいいのか迷っているのが現状だそうです。
そこで、50年にわたって糖尿病の研究と実地診療(二宮内科クリニックと虎ノ門病院・糖尿外来)に献身してきた糖尿病の名医が、予備知識と正しい治療法を、最先端の情報とノウハウを盛り込んでお届けします。
糖尿病は自分で治す!
小さな異常は少しの努力で改善できる
新合併症(認知症、うつ病、がん、歯周病)や投薬治療の最新情報を糖尿病専門医が厳選し、解説。
健康診断などで、血糖値がすこし異常であると診断されたことのある人は少なくないだろう。しかし、それは「まだ異常ではない」という意味ではなく、「もう正常ではない」という非常に危険なサインなのだ。本書では、糖尿病診療三〇年の著者が、高血糖によって引きおこされる三大合併症や動脈硬化症の危険性、さらに「新合併症」と呼ぶ、がんや認知症、うつ病、歯周病との関連性を解説し、予防法を提唱する。また、糖尿病患者にとって、「夢の新薬か!?」と期待されるSGLT2阻害薬の効果など、糖尿病治療の最前線も紹介する。