SACD(BIS盤)ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》
フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭管弦楽団・祝祭合唱団、E.シュワルツコップ(S)/E.ヘンゲン(A)/H.ホップ(T)/O.エーデルマン(B)録音:1951年7月29日(ライヴ)
■ 商品概要/演奏について
フルトヴェングラー指揮による数ある《第九》の中でも、最重要音源の一つとして知られる1951年バイロイト祝祭劇場再開記念コンサートのライヴ録音です。
第二次世界大戦による中断を経て再開された祝祭劇場での演奏であり、再開の喜びと戦災からの復興を呼びかける、力強いメッセージを伝える感動の名演です。戦後ヨーロッパ音楽史の象徴的記録として高く評価されています。
独唱陣には当時の欧州楽壇を代表する名歌手が揃い、オーケストラも祝祭劇場再開のために各国から招集された精鋭奏者によって編成。フルトヴェングラー特有の巨大なスケール感と緊張感、終楽章での圧倒的な高揚は、数ある《第九》の中でも別格と評され続けています。
■ 本SACD(BIS盤)の重要ポイント
・2021年発売/スウェーデンBISレーベル
・SACDハイブリッド仕様(CD層あり)
・スウェーデン放送局が録音したバイロイトからのライヴ放送音源を使用
・レーベル公式注記:放送音源をそのままディスク化し、編集・加工は一切行っていない
従来広く流通してきたEMI盤(1955年LP初出)とは音源系統が異なり、いわゆる「編集盤」ではなく、放送当日の姿をより忠実に伝える音源とされています。その結果、
・EMI盤で有名な
- 演奏会冒頭のフルトヴェングラー登壇時の足音・スピーチ
- 第4楽章提示部終結付近〈vor Gott〉の不自然な音量処理
- 終結コーダのバランス崩れなどは含まれていません。一方で、
・演奏開始前の各国語による放送アナウンスが収録されており、
ライヴ放送ならではの空気感・臨場感を楽しめます。
■ EMI盤をお持ちの方へ
本演奏は長年EMI盤が決定版として親しまれてきましたが、本BIS盤は音源の系統そのものが異なります。
EMI盤が演奏会後に編集された音源であるのに対し、本盤はバイロイトからのライヴ放送を収録した放送用音源を使用し、編集・加工は一切行われていません。
そのため、EMI盤で知られる冒頭の足音やスピーチ、第4楽章〈vor Gott〉付近の不自然な処理、終結部の崩れは含まれず、当日の演奏をよりストレートに体験できます。
すでにEMI盤をお持ちの方にこそ、**聴き比べ用の「別テイク的存在」**としておすすめできる1枚です。
■ コンディション
・購入後数年経過
・再生回数は少なく、盤面は非常に良好
・紙ジャケット外面に若干の使用感あり(目立つ傷・破れなし)
■ ご注意
中古品につき、**ノークレーム/ノーリターン(NC/NR)**でお願いいたします。