【商品説明】
・細川書店が著者自選の原画を元に縮小版を作り小型本にし出版した棟方志功の初の畫集の一柵。
※ 棟方志功、自刻摺りの畫集ではありません。
後記には
畏く敬いせる柳・梅原兩先生の縷縷の御序を忝けなく致しましたこと、至高の挿頭、深無盡であります。
この本は純粹な板畫(版画)集として初めて成ったわたしの本でムキな意義で貴いのです。
恐こくも國は災い遇して、その飛炎を浴びて、淸まり、汚れた一切身上を殘さなかった事を退儀としてゐません。
炎に成った板木の翳りが更に板畫になり、この本に成った無上は板木自體への美しき大菩提華とも存じます。
東京に出るまでの假寓を、この富山縣福光町愛染苑なる雜華堂に身をあげて心を立て歡喜なす湧沒、天大地大の韻を板畫して行くのです。
板畫こそイノチと念願して此岸より彼岸を望んで巾って行くばかりです。
昭和二十二年二月二十二日 眞畫間 棟方志功
・著者:棟方志功
・作名:鯉族の柵
・版式:凸版手摺 裏打あり
・窓寸:約 15.5×15.5㎝
・額寸:約 26×32㎝
・額、マット新・額面アクリル
・ヤケなど経年的変化なが有り
・凸版手摺(出版社解説)
「印刷インクによらず墨とばれんを用いたことは、たとえ墨の刷毛あとに原画との多少の相違はあつても、墨の色感及び刷毛あと、印刷面の押しなどに現れる
手摺木版の味を生かすうえに効果があったように思われるが、ここまで来ることは邪道であろうか。」
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