これは格好良し。ほとんどこのトホホなジャケットでだいぶ損をしているというか、ジャケットを手にとっては速攻スルー状態というのがウソみたいな内容。編成はディディエティボー（ギター兼ベース）、エリックエルブ（ドラムス）、ステファーヌレメアール（キーボード兼タッチギター）ということでなんとこの３人、７０年代初期フレンチジャズロックシーンに２枚の傑作を残したムーヴィングジェラティンプレイツのメンバーだった方々。本作のリリースが２０１１年、ムゼアから３面開き紙ジャケット装丁でのリリースだったもの。なので、先のバンドの７１年デビュー作から実に４０年の時を経ての復帰なので、メンバーも恐らくはこの時点で６０歳代？と思われる恐ろしさ。演奏は衰えているどころか若い頃よりもさらに洗練され、技巧的になっているのが良く解るアンサンブルで、この経歴を知らなければ２０００年代、新進気鋭のフレンチジャズロックバンドにしか思えないほど。で、内容のほうは上記ムーヴィングスには濃厚だったソフトマシーン色は既に全く無くなっていて、キレのあるリズムセクションが躍動し、この上に乗っかって勢いよく滑空していくタッチギター独特のサスティンの効いたフレーズで綾を成していくといった展開。楽曲センスは奇数拍は控えめながらカンタベリー色もあって、この点ではフィルミラーのインカフッツにも比較出来るものの、コンテンポラリージャズ手法に振れ過ぎていたインカフッツよりはジャズロック色濃厚なうえ、そこはかとなくテリーライリー影響下のアフロミニマリスティックなセンスの３曲目が出色だったり、全体としては８０ｓフランクザッパのジャズロックパートをアビュダンジェルの２作目以降のアルバムに寄せたような感じもある秀逸作。LABORATOR-same(musea)

コンディション：★盤は中古盤として並品（軽いキズ、スレがあります。音トビ無し、再生に影響無し）、ジャケットは中古盤として並品（経年のスレ、キズ、圧痕があります）★その他詳しいコンディションにつきましてはご入札前にご質問欄からお問合せください。あくまで中古盤という性質上、完璧なコンディションをお求めの場合はご入札をお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします★

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