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財界人はいつから理念を失ったのか!?三井、住友、三菱――財閥は消えゆくのか!?国際人として通用する教養を持ち、一企業・日本を越えたスケールの発想をする財界のリーダーがいた。一方で、政治献金を再開し、政界との腐れ縁を復活させようとする財界首脳陣。彼らの違いは、一体どこにあるのか。「形の崩れなかった財界人」たちの実像を追い、財界のあるべき姿を問う!

目次
序章　最後の直言財界人、小林陽太郎の死
第１章　財界はどこへ行くか（財界の政権交代と稲盛和夫；権力のありか；失われた財界人の哲学　ほか）
第２章　三井と三菱の人脈の系譜（三菱グループのリーダー群像；三菱グループの求心力と遠心力；「人の三井」のドンたち）
第３章　住友の濁流と清流（伊庭貞剛から小畑忠良まで；小倉正恒と近衛文麿；住友グループの老害トリオ　ほか）
おわりに―財閥は消えるか

レビューより
今の政財界を理解しようと思ったら、どうしても過去にさかのぼって、成り立ちや背景を知る必要があるでしょう。
この本にはそのような、今の世の中を読み解くヒントがぎっしり詰まってます。お勧めです。

安岡正篤を「言葉の綾取り師・・・安岡の教えを受けたと称する人で、批判を聞く耳を持った人に会ったことがない。自己修養とか自己研鑽とかは結局積めば積むほど頑なな個をつくることになるのか」(83頁)と容赦しない。何時もながら、佐高の論調は、切り捨てゴメンで後は知るか！だから、話半分が調度良いが、権力者の実績、及び、これに対する佐高の批判は妥当だと思う。