図録本 日本画 藤原郁子 自選集 画集 作品集 風景画 師:池田遙邨
私家版本
1994年
約25x21x0.8cm
60ページ
作品写真図版フルカラー 40点
日本語・英語併記本
※私家版本
※絶版
岡山大学で池田遙邨に日本画の指導を受け、日本画研究団体青塔社会員として、日展を発表の場に活動した日本画家、
池田郁子の個展の公式図録本。
優しい人柄がそのまま作品にも投影され、繊細で詩情豊かな、心の澄んだ画風で、
日本の田園風景、野の花、刈田、秋草、冬枯れ、里山の景色などの素朴な自然を描いた生命力あふれる作品など、
41点を作家自ら厳選、フルカラー作品図版には作家の一言コメント付き、論考テキスト、年譜を収載。
高槻市総合センター、倉敷市美術館においてわずか5日間の短い会期の上、
作品集など類書もほとんどなく、大変貴重な作品集・資料本です。
【藤原郁子】
岡山大学で池田遙邨先生の指導を受け、青塔社へ入塾後も日本画一筋に、その女性特有の繊細で詩情溢れる作風で今日に至る。現在日展会友として入選を重ね、各コンクールで受賞を果たし、最近は年何回かの個展で意欲的に作品を発表。(過去の情報です)
【内容】
主催者あいさつ 倉敷市美術館館長 藤原郁夫
ごあいさつ 日展評議員 池田道夫
戦後の日本画の中で 武田厚 美術評論家
カラー作品図版
作家あいさつ 藤原郁子
画歴
作品リスト
スケッチ
作家肖像写真
【ごあいさつ】日展評議員 池田道夫
藤原郁子さんが、郷里岡山の倉敷市立美術館の御厚意で個展をされる事になり、真に喜ばしい次第です。
藤原さんは、岡山大学で父遙邨に日本画の指導を受け、後に父の日本画研究団体青塔社会員として、日展を発表の場に制作に勤しんでおられます。
女性らしい優しい人柄がそのまま作品にも投影されて、繊細で詩情豊かな、心の澄んだ作品を描きっづけておられます。
モチーフである田園風景も、早春の柔らかな陽射しであったり、冬の苅田にそそぐ薄陽であったり、そこに藤原さん独自の光の世界が見るものの心に響きます。
知的で真摯な作画態度は、これからも充実した作品を生むことと、この個展をステップに益々の活躍を期待しています。
【ごあいさつ】藤原郁子
学生時代、今は亡き岡山の稲葉春生先生に日本画の手ほどきを頂き、その魅力に強く引き込まれてゆきました。縁あって大阪に嫁ぎ、高槻市美術家協会の皆様方のお仲間に入れて頂く機会を得て、細、と描き続けてまいりました。
そんな時、池田遙邨先生・池田道夫先生との幸せなご縁に恵まれ、画塾・青塔社にてご指導を受け、はや15年近くの歳月が流れようとしております。家族とのひととき、身近な道や野山の草花など豊かな自然に触れることも多く、四季折々にその感動を描いてまいりました。心惑う時、どうしても気が進まない時、繁みの中にふと見つけた小さな野花に勇気づけられたことなど思い出します。
そして子供たちも一人立ちした今、これまでを振り返り、また新たな一歩を歩みはじめたく、今回の作品展を聞かせて頂きました。
折にふれ、素晴らしい方々との素敵な出会いを頂きましたこと、また多くの皆様方が陰ながら支えて下さいましたこと、身に余る幸せと心より御礼申し上げます。
「許されるならば、生ある限り、描き続けたい」と祈って精進してまいります。どうぞ今後ともよろしくお導き下さいますよう、お願い申し上げます。
【出品目録】より 作品名 制作年 サイズ(cm) 出品展覧会名〈所蔵〉
秋景 岡山県展山陽新聞社賞
赤いブランコ 第15回日春展初入選
緑韻 第25回青塔社展、関西展初入選
野道 第13回日展初入選
道 第17回日春展〈松下電子工業㈱蔵〉
道 第14回日展
生 天展奨励賞
叢(霜の朝) 第18回日春展
叢(山里) 京展市長賞
叢(浅春) 第19回日春展〈個人蔵〉
叢(晩秋) 第16回日展
叢(初冬) 京展KBS賞〈個人蔵〉
晨 第1回摘季展
彩花 第1回摘季展 〈個人蔵〉
花群 第31回青塔社展、京展
秋声 第1回摘季展、天展
赤松 第22回日春展
春林 第32回青塔杜展、京展
秋韻 第3回摘季展
深秋 第33回青塔杜展
緑韻 第3回摘季展、関西展関展賞
道 京都日本画家協会選抜展京都新聞社賞
路 第20回日展
里へ 第34回青塔社展、関西展関展賞
気 第5回摘季展
陽春 第25回日春展
菜の花咲く 第5回摘季展〈個人蔵〉
秋草の詩 第5回摘季展
彩秋 大阪女流日本画会展
石楠花咲く 第36回青塔社展、関西展無鑑査
曙梅 〈個人蔵〉
早春譜 第27回日春展
早春の譜 第24回日展
秋映
爽秋
春光る 第28回日春展
出雲 第38回青塔社展知事賞、関西展無鑑査
春を待つ 第25回日展
牡丹
出雲・ゆく春
冬田