【1】概要
・Grundigの1950年代制作のコンソールステレオに採用されていた非常にレアで音の良さを誇る、超楕円フルレンジユニット=P1123の音を現代に蘇らせたシステムのペアです。
・このユニットは中小型コンソール、あるいは大型ラジオ用のジャーマンビンテージユニットとして知られているものです。
・今回、極上品ペアが入荷しましたので、このユニットの能力を最大に発揮させるシステムの製作を行いました。
・今から約65年前に制作されたユニットですが、造りも構造も良好で、単体で周波数特性を測定したところ70~16000Hzという超広帯域で驚きました。
・低音は45Hz位から反応がありうまく補正することで広帯域になる逸品です。
・一般的にこのサイズのヴィンテージユニットはその構造上、中音レベルがかなり大きく低音が不足する傾向があります。
・「多くの小型のヨーロッパビンテージスピーカーシステムは低音をあきらめた方が良い」という風潮があり実際そのような音が流通しています。
・周波数特性を測定してみますと、かなり低いところまで低音は反応しており、あきらめるのはもったいないと感じます。
・これはエンクロージャーの形式や、サイズを大きくするなどの工夫だけでは改善は困難です。
・的確なスタティックな補正を実施することで、信じがたい素晴らしい広帯域のシステムに変身させることが出来ました。
・本システムでは「オリジナルサウンド」と「広帯域化イコライジング済の音」の2種類の音のいずれかを利用者が容易に選択できるようにしました。
・そこで定評ある当工房オリジナル技術のPHSTで現代的な広帯域システムにチューニングしました。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/39359912.html
・これにより現代的なHi-Fiシステムに蘇りました。
・バナナ端子での挿入ですので、容易にいずれかの音を選択できます。
・ぜひ、高能率かつ現代的な広帯域サウンドを聴いてみてください。
・音楽ジャンルは特に選びませんが、1940~80年代のJAZZ、クラシックの再生音は素晴らしいものと思います。
・能率が高いので中小出力のアンプでも12畳程度のリスニングルームを音で満たすことが出来ます。
・ジャーマンビンテージの逸品として強く推薦いたします。
【2】ユニット
・型式:Grundig P1123 (Isophon OEM)
・口径:110mm×230mm
・コーン:超軽量、フィックスドエッジ
・マグネット:馬蹄形アルニコ
・状態:極上
・インピーダンス:6Ω
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・サイズ:幅200mm、高さ300mm、奥行230mm
・材質:天地側面は15mm厚のアカシア集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット:頑丈なブラック色サランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出しが接続可能です。
・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしアダプターが装備されています。
【4】音質
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・1940~80年代の JAZZ, クラシックのCD、レコードを過不足なく再生できていると思います。
・低音も不足なく出てきて現代的な音を再生できていると思います。
・音質評価については上記URLで詳しく記載してあります。
【5】ほか
・スタンドは含みません。
・周波数特性をワイドレンジ化するPHSTが付属します。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439611.html
・これにより不足しがちな低音もたっぷり出てきます。
・当工房正規品のみの高品質、高性能サウンドです。
・ビンテージユニットを箱につけただけのシステムではありません。
・マンスリーマガジン
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439101.html