ボディサイズはシーズン前半の小型の天然遡上に対応でき、
通年でアユを驚かすことなく襲われやすい76mm。
ただ小さいだけではなく体積があるので自重がありスピニングでも
ベイトタックルでも使用可能。飛行姿勢を安定させ、固定重心ながら
必要に応じてロングキャストも可能です。
意識したのは、複雑な川の流れの中でも常に泳ぎが安定していること。
流れの筋の内外による強弱や、石の大小による変化にも瞬時に対応。
キビキビとした軽快な泳ぎのために薄肉設計でも強度を維持できる
ハニカムボディを使用し、ウエイトには高比重タングステン玉を低重心に配置。
体高を付けて腹のオモリと背中に距離を持たせ、スイム姿勢の安定とヒラを
打った後の復元力をアップさせた。
弱い流れの中でも泳ぎを失いにくいよう水受け面が大きいワイドリップを採用。
逆に強い流れでバタついたり、不要な上下動を抑え安定して泳ぐために、角度を
寝かせ水を受け流し質の高い泳ぎを維持する。
また側面をフラットにしてフラッシングを発生しやすくアユの闘争本能を刺激。
警戒させないためのタイトアクションながら竿先に振動をしっかり伝え、感度も良く、
流れてくるゴミの引っ掛かりや、石一個一個の乗り越えも分かりやすい。
小刻みにリップで水を掻くことで流れに簡単に持って行かれることなく、その場に
できるだけ踏み留まろうとするので一か所に掛けられる時間も長い。
チェスターは様々な状況下で野アユのごとく生命感を持続し、使いやすさを釣果に
結び付けるアユルアーである。