
◆商品概要
珍しいカナリヤのサフィレットカメオを、ヴィンテージのカンフルガラスと合わせて、アンティークのストーンカメオ風のペンダントに仕立てました。
主役のサフィレットは、語りかけるような表情豊かな瞳、緻密に表現された羽毛の流れ、実物に忠実に羽毛部分の身体全体はマットな質感、くちばしと首飾りにはカボション仕上げで鏡面様の光沢を持たせる等、ディテールに非常に凝った美しいカメオです。
モチーフのカナリヤは古くペットとして飼われることにストレスの少ない鳥として知られ、このカメオも飼い主とコミュニケーションを取っているような大変可愛らしい表情をしています。
色合いはサフィレットのムーンフェイスと同じ系統の典型的なブラウン&ブルーで、光に透かすと濃色の地色が見えます。
元々の箔がほとんど剥落していたため、新たに裏に張り合わせたフォイルによって濃淡のある美しい色合いを見せます。
ヴィクトリアンジュエリーに見られるように、カナリヤの瞳にはルビー、首飾りの宝石にはエメラルドを嵌め込んであります。
他の人間を含む動物の頭部のみのサフィレット製品や同型に近い鳥類のアンティーク製品を見ますと、カフスボタンやボタンのために制作されたようです。
カメオを張り合わせた土台はチェコスロヴァキア製ヴィンテージのカンフルガラスと呼ばれる摺りガラスで、銀製の枠を作製して嵌め込んでいます。
カンフルの名称は植物から来ていますが、ガラスを薬剤を用いた化学的な処理によって摺りガラス状のフロストガラスに加工したもので、始まりはクリスタルの模造ガラス、人気が高まったのがアールデコ期です。
古くは彫刻の施されたフロスト仕上げのクリスタルを用いたジュエリーの安価なバージョンとして作られ始め、エドワーディアン、アール・デコ期に到ってはカンフルグラス自体が時代を象徴するジュエリーとして、その幾何学的なデザインと共に広く愛好されるようになりました。
白い金属(シルバーなどの銀色のメタル)の四角い枠に摺りガラスのような白いプレート、その中央には一粒の石がはめられ、その石が置かれた中心部から石が光を放つような直線の模様が放射状に広がっている…というジュエリーを、ヴィンテージ/アンティーク愛好家の方なら目にしたことがあるかと思います。それが典型的なカンフルグラスで、エドワーディアンの特徴である白い金属に、幾何学模様のアールデコのデザインです。
サフィレットのカメオとカンフルガラスで、彫刻部と土台で色の異なるストーンカメオをイメージして制作しました。
カメオと土台の接着面は、保護のためやや厚めにしています。
※頭部の形状・瞳・羽毛等から最も似ている鳥がカナリヤであること、飾り付きの首輪をしていますが、ヴィクトリア期にカナリヤがペットとして広くヨーロッパに普及していたこと、その中でもカナリヤの生産・改良がドイツ近辺(プロイセンによる統一前のオーストリア内のボヘミア含む)で活発だったこと等々から、カナリヤのカメオと推定しています
◆素材
枠・チェーン スターリングシルバー925
カメオ サフィレットガラス、ビルマ産非加熱ルビー、コロンビア産非処理エメラルド(若干インクルージョンあり)、シルバーカラーフォイル
スクエアのガラス カンフルガラス
◆製造国・製造時期
枠・チェーン 現代
カメオ チェコ(ボヘミア)製アンティーク、フランスの店(既に閉店した模様で住所地にない)のデッドストック
カンフルガラス チェコスロヴァキア製ヴィンテージ
◆サイズ
カメオ 最長約 20 mm
ペンダントトップ mm × mm
チェーン 50cm
◆状態
カメオ 目立つ傷・欠けなし、若干のチップ及び縁に製造時のモールドのムラあり
カンフルガラス メイド・イン・チェコスロヴァキアの印字のある古い紙包み入りで入手したデッドストック、傷や汚れはあるが目立つ傷・欠けなし
枠の飾りの一部に潰れ・欠落あり
◆撮影状況
一枚目 夜間室内照明
新品のスターリングシルバー製チェーン(日本の卸会社の製品で品質は良いです)を取り付けていますので、そのまま身に着けられます。
ほか何かありましたらご質問下さい。