セル版Blu-rayと補足情報の書かれた冊子になります。
◯概要
2018年公開映画
ブラジルにおける仏教コミュニティの現状を映しだすドキュメンタリー作品。
監督は広島出身で浄土真宗本願寺派を学んだ菅尾健太郎氏が務めます。
計3章からなり、それぞれ
第一章「ブッダ」 では仏性への目覚めの開発
第二章「ダルマ」では教えが人間を変革していく力
第三章「サンガ」ではコミュニティーの土徳
を意識した構成となっている。
(各章60分 計180分)
題名のTRES JOIAS とは、三宝を意味
多民族国家ブラジルに持ち込まれた仏教の軌跡を、仏教世界を構築する三宝(仏・法に基づく三部構成で捉えることで、仏教世界を全体的に描く
◯感想
個人的にはブラジル出身の物理学博士でありチベット仏教ニンマ派のラマ、パドマ・サンテン師が代表をつとめるCEBBというコミュニティと、サンパウロ出身の孤圓老師に興味を持ちました。
特にCEBBは理想的なコミュニティであり今後日本にもこのような清浄な空気を醸し出すコミュニティは増えると感じさせる内容でした。
本作は仏教をテーマとしておりますが、作品内にてチベット仏教ゲルク派のラマ・ミシェル氏は【いかなる宗教であろうと信者が本当にその道を実践しているときには、宗教とは霊性の道を歩んで行く上での手段であり、他者が異なる道を歩んでいても互いの道を認め合い、敬い合うことができる】と述べており、
日本でも特定の宗教に携わらずとも神秘体験をされる方達が増えてきているので、今後は各人が直接大元に繋がる時代に入ってきたのではないかと感じております。
その意味で伝統的な文化が廃れ、精神的な拠り所が【数字のみ】になった日本はチャンスなのではないかと思っています。
個人的にはこの物理世界を創りだした意識が存在すると信じ、その光を意識することが鍵であると感じています。多分、神に繋がることは本当は難しくなく、子供の時の感覚に戻っていくことに近いと思っております。
CEBB
ラマ・パドマ・サンテン師が代表をつとめ、ブラジルの30以上の都市に展開するブラジル最大の仏教団体
ブラジルの仏教団体では唯一、 共同生活村を建設している点でも注目され、現在はブラジル全土に7ヶ所の共同生活村が存在し、共同生活を望む人は増える傾向にあるという。本章では 2018年現在で144名が居住している本部ヴィアマンでのリトリート (合宿修行) の様子、CEBBが運営する私立幼稚園・小学校「Escola Caminho do Meiol. CEBBが支援する近隣のジャルジン・カステロ地区にある託児所「CEDIN」 と、子供と女性の支援活動を行う