【 1981年ベストワイン 】
鮮烈な個性を放ち続ける世界屈指のグラン・ヴァンであり、
正統派ボルドー・ファンは必ず口にするワイン、その筆頭が「シャトー・ラトゥール」です。
ワイン・アドヴォケイト
ジェームス・サッカリング
デキャンタ
ヴィノス
の四大評価誌では、常に圧倒的高評価を得て、
過去には『何度も100点満点』を獲得してきた世界屈指のプレミアム・ワインです。
170年も前より、メドック格付け第一級の称号を得る「五大シャトー」の中でも、ひときわ荘厳で揺るぎない品質を誇る『ポイヤックの巨塔』ラトゥール。
「ラトゥール」とは、まさにフランス語で『塔』という意味を成し、そのエチケット・デザインとしても、広く親しまれています。
ラトゥールの大きな特徴のひとつが、畑の半分以上を占める「ランクロ」と呼ばれるエリア。
水はけのよい砂利質の土壌で、ジロンド川から温かい風が流れることにより、過度な温度変化を防止。
圧倒的に上質なカベルネ・ソーヴィニヨンを収穫することを可能にします。
また、完璧なまでの品質主義を貫き、最先端の技術を積極的に導入することで、現代でも変わることのない首尾一貫した品質の超一級ワインを世に放ち続けています。
近年では、ランクロの畑をビオディナミ農法に転換。
五大シャトーでは初めて「エコセール」のビオロジック認証を取得し、一層緻密なブドウ栽培が実現されることとなりました。
また『最高の飲み頃で味わってほしい』という理由から、ボルドーの多くの一流シャトーが行っている『プリムール販売』から完全撤退。
これらの取り組みが象徴するように、完璧なまでの品質主義により、常にハイレベルな品格を追い求めています。
ロバート・パーカーから『世界で最も凝縮感のある豊かでフルボディなワインの1つ』と賛辞を贈られ、
その完璧なまでの品質主義により、どのヴィンテージであってもラトゥールと即座に分かる圧倒的な個性を放ちます。
グラスに注いだ時の香りの広がりから、ラトゥールのスケールの大きさを即座に感じ取るでしょう。
ベリー系果実のバスケット、森の静寂、マダガスカルバニラ、シガーケース、オリエンタルスパイス、
すみれの花束などの香りが華やかに溢れ出し、甘やかな空間にうっとりとさせられます。
1981年のランクロは、完熟したブドウから素晴らしい酸と程よいタンニンを兼ね備えた秀逸年。
ラトゥールはこの年、見事ポイヤックの「ベストワイン」に選出されました。
言わずと知れた超グレート・ヴィンテージの1981。
この1981年のボルドー左岸は、 理想的な開花に始まり暑い気候が続いた結果、エキス分と果実味に富み、
凝縮感とスケールを持ったカベルネ・ソーヴィニヨンが育ち、アルコール度数が高く力強く豊潤、そして長命と文句無しの出来映えの秀逸年でした。
1960年から1990年に至るまでの30年間の
すべての年を凌駕するほどのグレート・ヴィンテージとして有名な1982年に匹敵する偉大な年となりました。
ワインは色好きが良く、味わいの凝縮度も豊かでふくよか。タンニンが多く、キリッとしたキレの良い酸が印象的な長期熟成型のポイヤックが生産された
『80年代最高の年』のひとつです。
低温セラーの理想的な環境でゆっくりと44年の刻を経た逸品です。
疑いなく素晴らしい年の慈悲深くとてもセクシーな1本は、セラー・コレクションにはぜひ加えておきたい銘柄のひとつです。
熟成44年を経てもなお生き生きと若々しさが残り、溌剌とした酸とタンニンを備えています。
果実の凝縮感は、この上なく豊かで、余韻はいつまでも果てしなく続く様。
今飲むも良し、ここからさらに熟成させるも良し。ちょうど山の五合目へと差し掛かった『ワイン界の巨塔』。
昨今は、ラトゥールのバック・ヴィンテージも大変貴重となってきました。
ライン・ラヴァーは、必ず経験すべきワインです。
貴方の好きなタイミングで抜栓し、そのスケールを存分に感じ取ってください。