【詳細】
初版帯付 作 五木寛之 画 伊坂芳太郎 奇妙な味の物語 ポプラ社刊
2009年11月19日初版 ポプラ社発行 帯付
1969年、ふたりの鬼才が出会った! まぼろしのコラボレーションが、いまよみがえる! 五木寛之のいっぷう変わったショートストーリーに、伊坂芳太良の華麗なイラストレーションを配した、不思議な味わいの短編集。
★イラストレーション界の2大巨匠も絶賛!
日常の皮膜をペロッとひと皮剥くと、突然心の闇が現われる。そんな闇の中に蠢く、滑稽さ、怖さ、悲しさ、エロティックさが上質の死の香料で塗されている。
次元を異にする五木寛之氏の文と伊坂芳太良氏の絵が、絶妙な一致とズレを醸し出しているのもおかしい――横尾忠則氏
伊坂芳太良は1960年代、ヨーロッパアンティークのような趣向性と、マニアックな描写力で時代を席巻した。夭折だったが、その絵が五木さんの本の中で華麗に再生した。むしろ当時以上に新鮮な表情でぼくらを射って、奇妙な小説の横でさらなる奇妙な視覚を伴奏する。つまり小説が倍に楽しめるのである。この企画はなかなかすごい――宇野亜喜良氏
★小説と絵の見事なコラボレーション!
横尾忠則、宇野亜喜良という、イラスト界の巨匠たちも絶賛する『奇妙な味の物語』は、ホラーとユーモア、エロスが混じり合う17のショートストーリーからなる短編集。
車と深い愛情で結ばれた美しい夫人の悲劇、返本の山を抱えた編集者が作家に仕掛けた復讐など、まさに“奇妙な味”の物語がぎっしりつまっていて、ゾクゾク、ワクワク、ドキドキ…読む喜びがたっぷり味わえる作品集です!
カバーや挿画にふんだんに使われている伊坂芳太良のイラストも、大きな魅力!
伊坂芳太良は60年代後半に広告や雑誌で大活躍したイラストレーターで、70年に42歳の若さで夭折しましたが、その独特の画風に惹かれる人は多く、今も根強いファンがいます。
雑誌連載でコンビを組んだこともある、五木寛之と伊坂芳太良ですが、作品集としての共作は本書が初めて。
たった一度きりの、まぼろしのコラボレーションが堪能できる、極上の一冊です!
五木寛之
1932年、福岡県生まれ。66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門・筑豊編』ほかで吉川英治文学賞を受賞
伊坂芳太郎
1960年代に活躍したイラストレーター・グラフィックデザイナー。通称ペロ。細密なペンで描写された和洋折衷の線画が特徴。青年漫画雑誌「ビッグコミック」の表紙や、ファッションブランド「EDWARD'S(エドワーズ)」の紙袋イラスト、ノベルティーグッズなどを手がけた。その他、岩崎書店、あかね書房、国土社などから主として1960年代に出版された子供向けの書籍(翻訳ものを含む)の挿絵・イラストを手がけた。横尾忠則、宇野亜喜良とならんで60年代当時『日本の三大イラストレーター』と言われた。
【状態】
経年劣化により若干の焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。
※帯に若干ヨレが御座います。