3K カーボン 鉋台 下端定規 R付 厚さ1.0mm
【全長】 43cm
【幅】 3.5cm
【厚み】 1.0mm
鉋台の修正に下端定規が必要になることはここで述べるまでもありません。
ミクロンの削り華を出す為には、より正確な下端定規が必要となります。
現在市場に出回っている下端定規の殆どが金属で作られており、温度変化により平面が歪み、
それに伴い直線精度(直進度)にも影響を与えてしまうものが殆どです。
しかも、刃を出した状態でチェックする際に、誤って刃に当ててしまった場合は刃が欠けた
り、或いは当たった部分が曲がったりしてしまう事が多く見られました。
まあ、誰しも一度や二度はやってしまったことがあると思いますが・・・。
結構ショックなものです。
下記のデータをご覧頂くと一目瞭然ですが、カーボンには全くと言って良いほど温度による
変化がないのが大きな特徴であり、なぜカーボンによるルーラーが普及しないのか不思議な
くらいです。
そこで、超高精度のNCNカッティングマシーンを持っている工場に依頼をして下端定規を作
りました。
直進精度は日本のJIS規格の特級とA級の中間レベルである平均誤差3μmになっております。
前述のカッティングマシーンの誤差は2μmのはずなのですが、何故か最大で4μmになって
しまいます。
メモリはレーザー加工で彫り、そこに顔料を流し込んでおりますので、摩擦によって簡単に消
えるような事はありません。
これが、現在では最も正確で、最も永く使える定規の製作方法になります。
今後は、間違って刃に当ててしまっても欠けるような事はありません。
安心してご使用ください。
砥石の平面確認用にもご使用いただけます。
【最終検品作業】
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この定規を使い、薄削り用の台を調整しました。
鉋台の調整は、削れる状態まで刃を出して行うことで、精度の高い台に仕上がります。
通常の調整にすると、上手く撮影が出来なかった為、かなり深めに削ってあります。
一般的にはこの半分程の深さで十分です。
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この画像は一般的に使用されているステンレス製の下端定規になります。
特級精度の石定盤に置くと画像のような狂いが見られます。
この程度であれば、通常使用に限れば特に問題は無いのですが、薄削りで使用する鉋台
で言えば果たして十分な精度かといえば、少々疑問を感じます。
恐らく、2020年11月の本大会では優勝者の削り華は1μm~2μmになるものと予想
されます。
この削り華を出すためには、より正確な台の調整に必要な下端定規が欠かせません。