22.2×15.3㎝
【題箋】『朱雀經驗 養生辨 上・中・下』
【内容】大まかに
「卷之上」→各種の毒に関して
「卷之中」→体の諸病について
「巻之下」→精神面に関わる-幸福・夢・お金、喫煙、遊女(遊び?)等の諸要素・原因などについて
と分けているようである。まさに「養生」=「心身の健康を守る」弁(説明)である。
また、《レファレンス共同データベース》には、水野澤齋は医者であり、儒学者でもある旨の指摘がある。してみれば、「巻之中」薬の「朱雀圓」について詳しく効能などの説明【画像7参照】があり、「巻之下」の「儒教的」な内容の存在もうなずける。
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養生辨卷之上
(表紙裏) 上之巻目録
○胎毒之弁 初丁 ○薬毒之弁 7丁
○食毒之弁 11丁 ○酒毒之弁 19丁
○河豚之弁 17丁 ○肉菜能毒 43丁~45丁
○黴毒(ばいどく)之弁 23丁
附り 山帰来之事 寒薬之事
■薬(じうやく)之事 忍冬之事
麦飯之事
目録終
《本編》
養生辨序 伊予澤齋水野義尚撰並書 天保(十二1841)辛丑仲冬 1丁
水野澤斎の歌と肖像 2丁裏
飲くひも 色も 浮世の 人の欲 程よくするか 養生の道
澤齋
【因みに】「上之巻目録」の並びが気になった。「中」・「下」の目録は二段組みで、順序良く「上段」→「下段」と丁付けが示されているが、
「上」は
①胎毒之弁 初丁 ②薬毒之弁 7丁
③食毒之弁 11丁 ④酒毒之弁 19丁
⑤河豚之弁 17丁 ⑥肉菜能毒 43丁~45丁
⑦黴毒(ばいどく)之弁 23丁
丁付け順に直すと①→②→③→⑤→④→⑦→⑥
⑤④の順番はうっかりミスといっても納得できる範囲だが、
⑦⑥はうっかりとは考えがたい。⑦の「黴毒(ばいどく)之弁」が他に比べ20丁余りという別格の丁数になっているのも気になる。
ともあれ、当時、「黴毒」が重要時事案であったことが窺われる。
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養生辨卷之中
(表紙裏) 中之巻目録
○積聚之弁 1丁 ○気病之弁 3丁
○痰飲之弁 7丁 ○留飲之弁 11丁
○疝気之弁 16丁 ○癇症之弁 19丁
○諸蟲之弁 24丁 ○血道之弁 31丁
○妊娠之弁 35丁 ○中風之弁 41丁
○鼻食傷之弁 44丁○理髪之弁 47丁
○疱瘡之弁 47丁~51丁
目録終
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養生辨卷之下
(表紙裏) 下之巻目録
○人相之弁 1丁 ○愼食之弁 5丁
○福禄寿之弁 9丁 ○金銀銭之弁 14丁
○陰徳陽徳之弁 16丁 ○朝起運気之弁 18丁
○人字之弁 19丁 ○婦人心得草之弁 21丁
○嫁入之弁 23丁 ○遊女之弁 25丁
○夢之弁 27丁 ○灸治之弁 30丁
○湯治之弁 33丁 ○梅之弁 35丁
○茶之弁 37丁 ○煙艸(たばこ)之弁 39丁
○火難盗難 41丁 ○山忽之弁 43丁~43丁裏
(薬種「朱雀圓」「青膏藥」の宣伝 1丁)
目録終
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【刊期等】
天保十三(1842)壬寅初春改鐫(43丁裏上部に記載)【画像9参照】
書肆 江 戸 須原屋茂兵衛 (以下 裏表紙裏に記載)【画像10参照】
京 都 菊屋七郎兵衛
名古屋 永樂屋東四郎
大 阪 加嶋屋清 助
同 伊丹屋善兵衛
同 河内屋喜兵衛
同 河内屋和 介
【因みに】44丁表・裏の
御免朱雀圓
御免青膏藥 元名青龍膏
いずれも「薬の名」である。題箋に「朱雀經驗」とあるのは、「薬効」宣伝の為の文言のようである。
もっと言えば、『養生辨』出版のスポンサーである薬種問屋の宣伝文と言って良い。
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
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