■概要
1910〜1921年頃(推定)に制作された日本製輸出用の六角形大花瓶です。
高さ28.8cmの堂々たるサイズに、赤色釉とクリーム色の下地が美しく映えます。
全体に豪華な金盛装飾が施され、ビーズ状の盛金細工も随所に見られます。
胴部4面には湖畔風景と花文様が交互に描かれ、山並みの奥には夕焼けの空が広がる情景も含まれています。
底部には緑色の花形マークと赤色英字のNIPPON刻印が確認できます。
製造年:1910〜1921年頃(推定)
製造国:日本
素材:磁器(白磁)
サイズ(約):高さ28.8cm、最大径15.2cm、奥行8.5cm
刻印:緑色花形マーク+赤色英字 NIPPON表記
■コンディション
ヒビ、欠けはなく良好な状態だと思います。製造時に生じた極小の気泡跡や小さな斑点が数か所見られますが、目立つものではありません。
金彩や盛金に軽い摩耗はありますが、全体として装飾は良く残っています。年代を考慮すると、大変魅力的なコンディションです。
■魅力
本作はNIPPON期の日本製輸出用大花瓶で、六角形フォルムと色彩の調和が特筆されます。
深みのある赤色釉と柔らかなクリーム下地のコントラストは非常に美しく、光を受けると豪華な金盛が輝きます。
装飾にはビーズ状の盛金細工がふんだんに用いられ、オールドノリタケ様式を思わせる繊細な金彩が施されています。
胴部の湖畔風景は欧米コレクターに人気が高く、特に本品は夕焼けを背景に描かれた稀少な構図です。
山、湖面、樹木、そして花文様が四面に渡って展開され、手仕事の緻密さと高い美術的価値が感じられます。
存在感あるサイズと華やかな装飾は、コレクションやディスプレイに映える逸品です。
■アンティーク品についてのお願い
アンティーク品については、次の点についてご了承くださいませ。
・経過年月ゆえの品質劣化(色あせや極小キズ)
・古い年代の製造による凹凸や黒点
・画像の色味はデバイスにより異なります。ご了承下さい。
・作品の魅力をお伝えするため、照明のもと撮影しております。