御存知! 名手Simon Phillips/Mickey Simmons等参加 Mike Oldfield ヴォーカリストとしての意欲的傑作
Michael Oldfield名義作「H
eaven's Open」 輸入盤中古でございます。
盤共に状態の良い中古でございますが、CDブックレットに使用感や皺がございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃いのバンド形式。
Mike Oldfield(Michael Oldfield名義 Vo、G、Key)、御存知!Simon Phillips(Ds)、
Mickey Simmons(Hammond Organ、P ex-Camel、Renaissance他)、Dave Levy(B)、
British Jazz/Cross Over系名手Courtney Pine(Horn)、Andy Longhurst(Key)となります。 またコーラス隊等のゲストがございます。
数々の名ヴォーカリストを迎えたものの機械的な制作に辟易した傑作”Earth Moving”後、
人間的な音楽性を求めて初期の生演奏・長尺曲制作スタイルに回帰・発展させた感のある大傑作”Amarok”を生み出したMike Oldfield。
「歴史は繰り返す」なのでしょうか?
今作ではその後の”QEⅡ”/”Five Miles Out”/”Crisis”/”Discovery”といったこれまた大傑作揃いの短編集+長尺曲の制作スタイルに
回帰した感がございます。
但し、ここでは”Michael Oldfield”名義。
何と!ヴォーカリストとしても制作に臨んでおり、驚く程確かで個性重視的なニューウェイヴ系のヴォーカルを聴かせてくれます。
(Fixxを思い浮かべますが.......)
制作はバンド形式。 コーラス隊等が加わるものとなっておりますが、あくまで味付け程度。バンドが中心となっております。
それに伴い非常にロック的な躍動感を持つ楽曲が揃うもの(Simon Phillipsの繊細且つ躍動感ある演奏が光ります)。
Mike Oldfield特有のメロディ重視で色彩感が伴うものでございますが、非常に煌びやかで非常に尖った感のある色彩感という事がミソ。
また生演奏と機械音をはっきりと分けた事も「バンド形式重視で他はあくまでその装飾に過ぎない」という感がございます。
正直、(質や完成度が非常に高いものの)Mike Oldfield作としては異色な作品の感があり、
【Michael Oldfield名義】でリリースされた事が理解出来るものでございます。
Mike Oldfieldはそもそもこのレコード会社”Virgin ”発足のきっかけとなった重要なミュージシャン。
されど(ビジネス面含めて保守化し過ぎ)変貌し過ぎた当時のレコード会社の有り方に相当辟易していた模様。
今作を以て契約終了。今作最後の長尺曲の最後で”エライ言葉”を吐いております................何かねぇ.................
(今作の音楽性にも介入があった感がございますが.........................................................)
レコード会社移籍後の新作は初期大傑作の続編”Tubular Bells Ⅱ”。
”Amarok”に続き、本来はそういった長編大作主義構想を今作制作前に持っていた模様。
アイデアの継続をレコード会社に猛反対され、こういう形にせざるを得なかった感がございます。
今作の長編曲”Music From The Balcony”(とりわけ前半のパート)からも伺えるものでございます..........................................
何となくMike Oldfield自身のキャリアを振り返った感のある楽曲でございますが................何かふと思わせるものが.............
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。