独Intercode INT 155.800 1977年発売
ベートーヴェンは 1942年3月22~24日、ブラームスは1943年12月12日~15日、いづれも旧ベルリン・フィルハーモニーホールにおけるフルトヴェングラー指揮、BPO との定期演奏会の実況録音です。
Intercode盤には原盤はVOX と明記されています。VOX 盤の原盤ユニコーン盤の音源が何であったか、諸説ありますが、ユニコーン初版(UNIC 100/101)を発売した日本楽器銀座店に置いてあった販促パンフレットには
「このレコードは巷間伝えられるソ連盤のものの再プレスではなく、フルトヴェングラー遺族がソ連当局より返還されたオリジナル・テープよりカッティング・プレスしたもので・・・」
と明記されていました。
別の説は、旧英国フルトヴェングラー協会のアメリカ人会員がソ連から物々交換で入手した7枚組ピンクレーベルのメロディア盤を協会に寄付したところ、当時の会長P.J.ミンチンが当人の了承なく板起こししてユニコーン・レーベルでLP発売したというものです。 ミンチン氏が死去した今となっては、真相を確かめるのは困難です。
<レコードの状態>
ワン・オーナ品で注意深くとり扱いましたので、盤面は全体的は光沢があり、良好な保存状態です。目視でチェックした限りでは、人為的な傷はありません。ステレオカートリッジ(ORTOFON320、ウェイト1.5g)で再生しましたが、鑑賞の妨げになるようなクリック音等は聞かれませんでした。
<ジャケット等>
ゲートフォールド型のダブルジャケットで全体としては破損はなく元の形を保っており、わずかなすれがありますが、大きな汚れはありません。見開きページには画像にある通りロンドン・アルバートホールでのVPO との演奏会(1948. 10. 2、テレビで放映中)の大きな写真があり、なかなかの見ものです。
ジャケット、内袋左下隅に小さなパンチ孔が空いています。
<発送法>
入金確認の翌日の発送となります。定形外郵便でお送りしますが、ご希望であれば他の方法にも対応致します。
<お願い>
発売後48年を経過したレコードですから、注意深く聴けばサーフェスノイズ、ポップノイズ等いろいろあると思いますがが、あまり神経質でない、歴史的録音の価値を評価していただける方の落札をお待ちしております。
基本的にノークレーム・ノーリターンでお願い致します。