【 マニア必見の歴史的かつ神秘的なクロ 】
「クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌ」は、かつてクリュニー派修道僧によって偶発的に発見された歴史的かつ神秘的な区画。
クリュニーの修道院が所有していたこの不思議な区画は、
その後962年から6世紀に渡って
シトー派の修道僧によって耕作を続けられていました。
僧侶によって大切に守られていたこのユニークな土地はコート・ド・ボーヌの丘に挟まれた中心部に位置します。
クロ(塀)で囲われた単独所有畑、「ムーラン・オー・モワーヌ」。
僅か3ha弱の土地ですが、様々な表情を持つ神秘的な区画といえます。
1650年に建設されたワイナリーの建物の一部である教会には、500個にも上るつがいの鳩の巣があり、
その長い歴史を物語っています。
粘土石灰質の土壌をもち、現在のブドウは1950年代に植えられた古樹(ヴィエイユ・ヴィーニュ)。
非常にアロマティックで複雑性のあるワインを産み出します。
生産者は、今は無き造り手「エミール・アニック」。
2008年を最後に生産を終えた幻の造り手の為、
世に僅かに現存するたいへん貴重なストックとなります。
2006年は、黄金の丘「コート・ドール」の秀逸年。
現存する2006年産クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌで、
ここまで状態の良いモノを手に出来る機会は極めて稀です。
ゆっくりと低温セラーで長い時を経ている為、液体は極めて健全。
ここからじっくりと高みへ昇る段階にあります。
熟成により優美な華やかさや甘美なる旨みが開花していきます。
歴史の奥深さや複雑さ、繊細で緻密、ピュア、やさしさの中にもしっかりと大地のエネルギーが満ちています。
約20年の熟成を遂げていますが、鮮やかなルビーレッドの色調。艶やか、宝石のような美しいグラデーション。
レッドカラント、レッドチェリーに、キルシュ、野バラ、レモンピール、シナモン、微かにハーヴの香り。
時間の経過とともにジャムやリコリス、なめし皮、紅茶、コーヒー、薫煙、オークの香りが複雑に絡み合う。
ミネラルを豊富に含み、味わいを支える酸は良質でクリア。
真のブルゴーニュファンが恋焦がれる銘品です。
どれほどの価値があるかを肌で感じてください。