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14CD
廃盤
マーラー:
交響曲全集
小澤征爾&ボストン交響楽団
フィリップス・レーベル盤
小澤征爾がボストン交響楽団を指揮して完成させたマーラーの交響曲全集。
小澤が長らく音楽監督を務めたボストン交響楽団との記念碑的な録音といえば、このマーラー:交響曲全集に指を屈するべきところでしょう。
ボストン交響楽団の洗練された弦や木管、輝かしいブラスを、PHILIPSクオリティのサウンドで堪能できる高水準でシンフォニックな全集です。
小澤がボストン響の音楽監督を退任するにあたり、最後に選んだのはマーラーの第9でした。彼はこれまでもモニュメンタルな演奏会でマーラーを多く取り上げています。当全集は、80年代以降のマーラー・ブームにシンクロするかたちで録音が進められ、80年の第8番『千人の交響曲』を皮切りに(同曲初のデジタル録音)、93年の第3番まで、足かけ14年をかけて完成されています。『大地の歌』こそ入っていませんが、どの曲も小澤らしい細部の調琢と考え抜かれた造型で表現されており、小澤が現在のさらに高い芸域へと踏み込んでいく試金石となった演奏ばかりで、当時の彼の個性がまるごと集約された観があります。
ボストン交響楽団の洗練された弦や輝かしいブラスが特筆されますし、ソリストも、とりわけ第3番でのジェシー・ノーマンや第4番でのキリ・テ・カナワはすぐれた歌唱です。
【交響曲全集制作の流れ】
小澤征爾がPHILIPSレーベルで制作したマーラー交響曲全集の最初の録音となったのは、ボストン交響楽団創立100周年を記念してつくられた第8番『千人の交響曲』でした。1980年にセッション・レコーディングされ、翌年すぐに発売されたこのLPは各国で高い評価を受けますが、当時、PHILIPSレーベルにはすでにハイティンクによるマーラー交響曲全集があったため、まだまだ市場価格が高額だったマーラーの全集制作がすぐに開始されることはありませんでした。
しかし、1986年12月に録音された小澤征爾の得意曲でもある交響曲第2番『復活』が高い評価を得ると、一気に全集制作の流れとなり、翌1987年10月に第1番『巨人』、翌月に第4番、翌1988年12月に第7番『夜の歌』を録音。その後、PHILIPSはライヴ録音での制作に方針転換し、1990年4月に第9番と第10番アダージョ、同年10月に第5番、1992年初頭に第6番、翌1993年4月に第3番を収録して全集を完成しています。
なお、余白に収められたジェシー・ノーマンとの『亡き子を偲ぶ歌』は、1988年12月におこなわれた小澤征爾&ボストン交響楽団のヨーロッパ・ツアーの際にフランクフルトでライヴ録音されたものです。(HMV)
グスタフ・マーラー [1860-1911]
・交響曲第1番ニ長調『巨人』
・交響曲第2番ハ短調『復活』
キリ・テ・カナワ(ソプラノ)
マリリン・ホーン(メゾ・ソプラノ)
タングルウッド祝祭合唱団
ジョン・オリヴァー(合唱指揮)
・交響曲第3番ニ短調
ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
タングルウッド祝祭合唱団
ジョン・オリヴァー(合唱指揮)
アメリカ少年合唱団
ジェイムズ・リットン(合唱指揮)
・交響曲第4番ト長調
キリ・テ・カナワ(ソプラノ)
・交響曲第5番嬰変ハ短調
・交響曲第6番イ短調『悲劇的』
・交響曲第7番ホ短調『夜の歌』
・歌曲集『亡き子を偲ぶ歌』
ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
・交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』
フェイ・ロビンソン(ソプラノ1:罪深き女)
ジュディス・ブレンゲン(ソプラノ2:贖罪の女)
デボラ・サッソン(ソプラノ3:栄光の聖母)
フローレンス・クイヴァー(アルト1:サマリアの女)
ローナ・マイヤース(アルト2:エジプトのマリア)
ケネス・リーゲル(テノール:マリア崇拝の博士)
ベンジャミン・クラソン(バリトン:法悦の教父)
グウィン・ハウエル(バス:瞑想の教父)
タングルウッド祝祭合唱団
ジョン・オリヴァー(合唱指揮)
ボストン少年合唱団
セオドア・メアリアー(合唱指揮)
・交響曲第9番ニ長調
・交響曲第10番嬰ヘ長調~第1楽章 アダージョ
ボストン交響楽団
小澤征爾(指揮)
録音時期:1980~1993年
録音場所:ボストン、シンフォニー・ホール(亡き子のみフランクフルト)
録音方式:ステレオ(デジタル)
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