自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので表紙など経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
いま科学はどこまで進んだのか―。ミクロの世界から宇宙の果てまで、現代科学の最先端を探検する。
本書は素粒子、細菌、超伝導、電波天文学など、ミクロの世界から宇宙の果てまでを対象に、科学・技術の最先端の研究現場を歩き、研究者たちがどんな問題意識をもって何を研究しているのか、何がどこまで解明されているのかを報告する。
目次
電波天文学が明かす宇宙の神秘―野辺山宇宙電波観測所
バイオ産業を変えた好アルカリ菌―掘越特殊環境微生物プロジェクト
世界初のニュートリノ天文台―東大宇宙線研究所神岡地下観測所
地球環境外でいかに生きるか―閉鎖系生命維持システム
産業社会を一変させる人工蛋白質―蛋白工学研究所
極限に挑む世界一の深海潜水船―潜水調査船『しんかい6500』
超伝導が可能にする夢の超特急―リニアモーターカー
人体の中に住む100兆個の細菌―腸内フローラ
究極の薄膜で作るテラヘルツ素子―半導体研究所
オゾン層はどれだけ破壊されているのか―国立公害研究所
実験室で出来た生命素材物質―三菱化成生命科学研究所
物理学の根底をゆるがした超伝導―超伝導工学研究所
生きている脳の中を見る―東大医学部放射線科
ヘルカル型核融合とレーザー核融合―核融合科学研究所・大阪大レーザー核融合研究センター
分子レベルで解明される生理現象―岡崎国立共同研究機構生理学研究所
物質が全て消滅する相対論的世界―高エネルギー物理学研究所
レビューより
先端の研究が網羅され非常にわかりやすくかつおもしろく解説してある。記事の興味深さ簡潔さはさすがは立花隆だと思いました。
27年前の本ですが、立花隆さんの「科学と技術を見極める確かな目」は古さを感じさせません。さて本書。電波で光では見えない星間世界にも物質が充満していることが明らかになりました。そして技術面では、ミリ波を捕まえるために、鏡面精度と闘い(ホモロガス変形法)、ノズルの中から微弱な信号音を取り出す感度向上(ジョセフソン素子)に取り組み、分光計の開発すら自らの手で開発します。読みごたえがありました