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mail to inquiry about the whetstones・サイズ 18.6 x 8.2 x 5.4cm
・重量 1,920g
面白い砥石で、名古屋在住の砥石コレクター様からの依頼で買い取りをさせて頂いた銘砥です。
面白いと言いますのは、砥石の裏にマルカと手書されています。
このオークションでたまに見かける自作の偽マルカスタンプが押された砥石よりも余程信頼に
足りる砥石です。この手書き文字を消すのは簡単ですが、敢えて残しております。
今も営業されていますので店名は明かせませんが、愛知県でも静岡に近い地方都市で金物店を
営んでいるお店があります。先代さんは大の砥石好きで、京都の畑中砥石さんから毎月仕入れを
行っていました。そして、それを車に積んで、一軒一軒理髪店を廻り、砥石を販売しておりました。
やがて砥石好きが高じ、こんどは裁断の為の電動ノコギリを別注で京都の工具店に注文し
それをお店に運び、裁断するようになりました。
畑中砥石さんが得意とする中山の砥石はカミソリの仕上げに適した砥石であり、両者の親密度は
深まっていったようです。畑中砥石さんは、昭和42年に第一回目となる中山の採掘権を買い取り
自社で採掘を試みました。
旧坑道の砥石層から主に敷戸前層(浅黄と呼ばれる層)やアイサ層(カラス)と呼ばれる層を中心に
採掘したようです。これらの層は、室町時代から使われている砥石ノコでは効率が悪すぎて掘っても
製品にならなかった為、それらの層は残っていました。
今市場に残っているものは、殆どがこの時に採掘されたものです。
さて、ここからが本題です。
第一回目の採掘ですが、採掘自体は上手く行ったのですが、収益的にはプラスにはなりませんでした。
そこで、昭和45年に再度自社採掘にチャレンジします。
今度は山頂付近から露天掘りでの採掘でした。
短期間で大獲れした愛宕山の職人さん達も残っていましたし、何よりもそのノウハウが大きかったようです。
砥石山の坑道は山頂に向かう層は落盤の危険性から掘られずにそのまま残っている事が多く
さらには200年以上前に掘り尽くされた古代の層も残っている事から、その周辺を狙って採掘されたようです。
この砥石はこの採掘で掘り出された原石を加工したもので間違いありません。マルカのスタンプは
本来中山の所有者であった加藤家で整形されたものにしか押されることはありませんでした。
その後、親しかった畑中砥石さんにだけそのスタンプの使用を認めたことにより、中山で採掘され、
畑中さんで成形されたものにもマルカのスタンプが押されるようになりました。
この愛知県の金物屋さんは、スタンプの使用が認められていなかった事と、その性能の良さから自信を
持って手書きしたものです。もちろん、正真正銘中山の八枚層の砥石になります。ご安心ください。
最後に、つまらない文章を最後までお読みいただき心より感謝申しあげます。お付き合い頂いた御礼
として落札して頂いた方に中山の戸前砥石をおまけとして一丁プレゼントする事をお約束いたします。
砥ぎ汁の画像や、砥ぎ上げた刃物の画像はアップしておりませんが、ご希望でしたら質問欄から
お問い合わせをお願いいたします。
その後、親しかった畑中砥石さんにだけそのスタンプの使用を認めたことにより、中山で採掘され
畑中さんで成形されたものにもマルカのスタンプが押されるようになりました。
この愛知県の金物屋さんは、スタンプの使用が認められていなかった事と、その性能の良さから
自信を持って手書きしたものです。
もちろん、正真正銘中山の八枚層の砥石になります。ご安心ください。
最後に、つまらない文章を最後までお読みいただき心より感謝申しあげます。お付き合い頂いた
御礼として落札して頂いた方に中山の戸前砥石をおまけとして一丁プレゼントする事をお約束いたします。
本来ですと、この砥石の価格は150万円を超える値付けになります。
しかし、長さが2cm程足りない事と二か所の角落ちの為、半額になってしまいます。
砥ぎ汁の画像や、砥ぎ上げた刃物の画像はアップしておりませんが、
ご希望でしたら質問欄からお問い合わせをお願いいたします。
【乾いた状態】
【濡らした状態】
【乾いた状態】
【濡らした状態】
他にも多数ございます。お店は
こちら【天然砥石の使い方】もご一読ください。
こちら