手織りで作られた正絹(絹100%)の、掛袱紗(かけふくさ)未仕立てとなります。
お祝いや結納品などおめでたい席などに、ピッタリな掛袱紗でございます。
ふくさの起源は贈り物を届ける道中の日よけ、埃除けとして着物の袂を掛けた事からと言われています。
切手盆といったお盆に品物を乗せ、その上から袱紗(ふくさ)を掛けて使用します。それから家紋入りの風呂敷に包み持参いたします 。
つづれ織りは、京都・西陣の代表的な織り方の一つで、祇園祭の山鉾(やまほこ)の垂れ幕にも使われております。
つづれ織りは、糸の使い分けが他の織物に比べ、とても自由で糸の細さや太さ・色彩・寸法等にそれ程制約を受けないので、原画をとても忠実に再現し織物に表すことができます。
こちらの絵柄は、『尉と姥(じょうとうば)』と言って、能の衣装を着けた老夫婦が熊手とほうきで落ち葉をかき寄せる姿で、大変おめでたいものとされています。
『おまえ百までわしゃ九十九まで共に白髪の生えるまで』と謡われて、『尉と姥(じょうとうば)』は平和の力と技術を表し、また慈愛と健康長寿の象徴として、結納品にも使われています。
尉の持つ熊手(九十九まで)は、寿福の象徴でもある相生松の松葉を掻き集める道具として、縁起ものになくてはならないものです。
姥の手にする箒(掃ハク=百)は、清浄にする意味と厄を祓いのける呪術的意味があり、厄を祓い福を招き寄せることを表し、夫婦の和合や長寿を祈っています。
縁起が良く、昔から好まれる人気の絵柄となっております。
額装にして飾られる方も多くおられます。タペストリーやテーブルの上に飾るテーブルセンター、玄関飾りとしても大変美しいと思います。飾りとして、カバンなどリメイクにされてもいかがでしょうか。
画像では朱色の縁が濃く映っておりますが、実物はきれいな朱色の一色になります。
京都の呉服問屋でお仕入れした新古品です。ご理解いただける方に。手織りですので一つ一つ大きさが微妙に異なります。
■サイズ■
約 横19cm×縦53cm(房を含める)