1993年2月末~3月末にかけて、いまはなきセゾン美術館(池袋)で開催された企画展示、
「迷宮都市 ~新しいイズムの建築家たち~」のフライヤー(チラシ)。B5サイズ。
ニュージェネレーション イン ジャパニーズ アーキテクチャーと称したその内容は
開催時まだ40歳前後だった7人の若い建築家をフォーカス。
彼らの建築作品を紹介しつつ、展示会全体を「もうひとつの建築」の場ととらえた企画であった。
7人の建築家の中にはいまをときめく隈研吾や妹島和世が名を連ねるが、
この時代は一般的にまだまだ無名。
とくに隈研吾に至っては、世田谷環八沿いに建つ旧マツダM2ビルが当時の代表作的に掲載されているが、隈がポストモダニズムの影響を受けていたこの初期作は、当時から周辺ではバブル建築扱いされ、
不評極まりない建物だった。隈自身も迷宮都市のタイトル通りで、さまよっていた時代の作だろう。
現在の作風や活躍ぶりを見るとまさに隔世の感があるが、隈がまだこのような時代に彼をフィーチャーしたセゾン美術館の先見性には改めて脱帽する思いである。
バブル経済がはじけたのが前年の92年。不安と混沌とした空気感が覆う93年の東京で、
主催者は既に新しいイズムを予見していたのかもしれない。
時代を考察するうえでも興味深い資料と思います。お好き方にに。
中に折り目がありますが、著しい汚れや破れはありません。
25年経過のものとしては良好だと思います。
世田谷区からクリアファイルに入れて定形外郵便140円、
又はレターパックライト370円にて発送致します。
他にも多数出品しております。同梱可能なものにつきましては対応いたしますので、
宜しければ他もご覧になってみてください。