巨匠 富野善幸の監督デビュー作をフルコンプで!「海のトリトン(特別限定BOX)」DVD版サントラセット!
普通の人間として育てられたアトランティスの少年が挑む冒険SF巨編「海のトリトン」を
テレビ放映版を全話と幻の劇場版2作品を収録した特別限定BOX
「海のトリトン コンプリート特別限定版」DVD版
と、初のフル収録版サントラCD
「海のトリトン オリジナルサウンドトラック(限定版)」
を豪華なセットにしました。
「海のトリトン」は、
ご存知、漫画界の超レジェンド手塚治虫が原作の物語です。
それを彼に憧れて虫プロに入り、共にアニメ制作をしていた若き日の富野善幸が大胆にアレンジして、原作とはまた違ったオリジナルストーリーとしてアニメ化させた秀作がコレです。
1972年(昭和47年)に朝日放送系(テレビ朝日)で土曜のゴールデンタイムに放送されたこの作品は、ファンタジーの中にもシリアスな設定を盛り込み、これまでの手塚作品にはなかった劇画タッチで線の多い、いわゆるアニメーター泣かせのグラフィックで鮮烈なデビューを飾りました。
その人気は素晴らしく、テレビ本放送が終わった後も何度も再放送され、遂には映画版として放送から7年も経ったのにもかかわらず1979年(昭和54年)に蘇りました。
物語は、
大西洋のどこかにあったとされるアトランティス帝国。
紀元前の当時では考えられないほどの英知と繁栄を極めたその国は、誰もが知るように、たった一日にして大陸から消え去ったという。
しかし、未来を託され生き残った赤子がいた。
その赤子はアトランティスの遣いとされる言葉を話す白いイルカによって人間が住む現代(1970年当時の)の世界に運ばれた。
その後、漁民だった初老の男性に拾われた赤子は、何も知らず普通の人間として育っていく。
赤子だったその彼の名はトリトン。
だが、成長するにつれて少しずつ他の人間との違いが出てきた。
エメラルドグリーンの髪に、教えられてもいないのに自由に水中を泳げる様子を見て、村人たちは"海人(うみびと)"だと恐れる者もいた。
髪の色はまだしも、息継ぎ無しで水面ではなく水中を自由に泳ぎ回るというのはあまりにも人間のそれとは違い過ぎる。
しかも、どうやら暗い水中にいても周りの風景がはっきり見えているようだった。
そんなトリトンの異質を観ていたのは人間だけではなかった。
人間が有史以前から海と共に生きてきたポセイドン族にもその存在が知られてしまう。
トリトンの一族を敵視しアトランティスを滅ぼしたとされる神話時代の種族だ。
こうなってしまってはもはや人間として平和に暮らしていく事はできない。
もちろん、自分をここまで育ててくれた人や村にも迷惑がかかる。
そこで陰ながら見守っていた白いイルカはトリトンの前に姿を現し、幻の素材であるオリハルコンでできた短剣があるはずだから、それを持って海の世界に旅立つことを進言したのだった。
悩んだ末、旅立ちを決めるトリトン。
こうして謎を秘めた壮大な冒険が今始まる。
って感じで進展していきます。
「海のトリトン コンプリート特別限定版」
アニメ版「海のトリトン」を回想するためのまさにパーフェクトなビデオBOXです。
「テレビ放送版 海のトリトン」全27話と、
「劇場版 海のトリトン」
そしてさらに、
「劇場版 海のトリトン完結編」
を、フルコンプした至高のDVD集になります。
それだけではありません。
キー局用に後から追加されたテレビ放送版の予告編を探し出して現存する限りを収録。
本放送では次回作が放送ギリギリに完成したりしていたため、とても予告編を作る暇もなかったそうです。
さらにさらにファンの間では幻とされていた、「海のトリトン」を深く知ってもらうためのプロモーション的な第1話「遙かなる海の呼び声」を発掘し収録。
さらにさらにさらに、当初は東映系ではなく虫プロで制作するはずだったこの作品。
その貴重なプロモーションアニメ「パイロット版 青いトリトン」も発掘して収録。
と、超豪華な内容となっています。
ちなみに、
「海のトリトン」を知る方なら当然ご存知の事なのですが、「青いトリトン」は手塚治虫の原作のタイトルですよね。
このDVD-BOXは、パイオニアから出たものとは別モノです。
パイオニアから出たバージョンは、テレビ版だけを全話収録したBOXでした。
これは、コロムビアレコード(後にバンダイから再発売した)から出ていたLD版(VHS版)をDVD化したものでした。
ちなみに映画版もVHSやLDで出ていたコロムビアレコード版をパイオニアが別DVD化しています。
東映系が制作した作品ですので、東映ビデオから出るとばかり思っていましたが、いろいろあって版権がややっこしくなっちゃったようですね。
後にバンダイビジュアル(東映系)からも出直しましたが、VHSとLDのみでDVDは出ませんでしたからねー。
こういう複雑な版権を持った作品をサルベージしてくれていた有り難い存在だったのがパイオニアLDCでしたよね。
LDの主販売権を持っていたために独自のビデオ流通を画一していたパイオニアだったからこそ、様々な版権の作品を出す事ができたワケですし。
それに、ちょうどビデオカセットからDVDに変わる変革期の騒動でビデオ販売事業から一度撤退したブランドの作品もパイオニアが助けてくれていましたからねー。
「海のトリトン」の映画版ですが、
劇場公開されたのは、いわゆる「前編」と後に呼称されるもののみです。
しかも古い作品である事から扱いも雑で、他のアニメ作品と同時上映されたり、朝一回のみの上映だったりと散々な目に遭っていた作品でもあります。
後に人気が出てきて再LD化も切望されましたが、それはようやく時代が作品に追い付いてきた感じだったのでしょうかね?
最初の劇場版では最後まで物語を描けていませんでしたので当然、続きが観たくなるワケで・・「完結編」が制作されました。
と、そこまでは良かったのですが、配給先が見つからず全国公開が出来ずに終わり幻の作品となってしまいました。
それでも、町の公会堂や公民館などでひっそりと上映されていましたよね。
ちなみにこの「完結編」は後に「後編」と呼ばれる事になります。
これはビデオ化される時に初めて同時収録される事になったために、当時適当に「前編」「後編」と名付けたようですね。
しかし・・当時の劇場版って今では考えられない事をしてる作品が多いですよね。
たとえばエンディング。
この作品もそうなのですが、異常なくらいにエンディングテロップが短いです。
製作にはもっと多くの人員と提携会社を要したはずなのに、最低限のテロップしか出てきません。
現代のアニメ作品は、まるで海外のエンディングテロップかと思うくらいに長がったらしいですよねー。
少しは当時を見習ってほしいものです。(笑)
そしてこの当時の劇場版はこだわりもスゴいです。
製作側もファン側も、よほどの事が無い限り声のキャストの変更を許しません。
さらに、音楽もテレビのものと同じものを使用する事を強要します。
当時のリアルタイムを生きた方々であれば、それって至極当然の事ですよね。
声の出演も音楽も、その作品を代表するものですからね。
現代のように声に人気俳優を起用したり、音楽や主題歌を新しいものに変更したりする手法の方が、何だか商業的で違和感を感じますよねー。
往年のアニメファンが当時のテレビマンガ作品の主題歌を今でも歌えたりするのは、現代のようにシーズンが変わる度にコロコロと新曲になったりしなかったからですからね。
さて、このDVDですが、
テレビ放送版も劇場版も可能な限りキレイなニュープリント版で収録する事を心がけてあるようです。
ニュープリント版はほとんどの場合、ネガフィルムが残っていればそこからフィルムをポジプリントし直して使用されたものですよね。
そのため撮影当時の自然の質感や色あいを残せるのが特徴です。
現代のHDデジタルリマスターなどは、動画ファイルにしたデータを画像編集ソフトを使って加工していますので、フィルムの雰囲気が楽しめませんよねー。これはイタダケません・・。
あと、劇場版ですが、
4:3のノートリミングフルサイズでの収録ですのでウレシイですよねー。
当時のアニメはほとんどの場合、劇場版でも4:3の画郭で撮影する事が多くありました。
16ミリや35ミリフィルムを知ってる方であれば周知の事と思いますが、画郭は4:3です。
ワイド画面は左右に広い画郭と思われがちですが、フィルム時代はシネマスコープという特殊な方式での撮影でもない限り、たいていは4:3がフルサイズです。
ただ、劇場では4:3で上映すると座席の左右の端の方の人が見にくいので、上下をトリミングしてワイド画面にして上映していました。
でも、ビデオソフトとなれば話は別ですよね。
どうせならトリミングしていない画面で隅々まで見たいものです。
そのこだわりを叶えてくれたこのDVDはやはり至高ですよね。
「海のトリトン オリジナルサウンドトラック」
ほぼパーフェクトなサントラと言える作品です。
よくぞ出してくれました!とコロムビアレコードには感謝ですね。
BGMからフルサイズの主題歌まで網羅した2枚組の至高の音楽集です。
今回初めてエンディング副主題歌の収録が実現されています。
「海のトリトン」の主題歌を収録したものはいくつかありますが、たいていはヒデ夕樹のオープニングと挿入歌の「ピピのうた」がカップリングでした。
なぜかといえば、須藤リカの歌うエンディング副主題歌はクラウンレコードから出ていたためコロムビアレコードには版権が無かったからです。
加えて、さらに問題をややっこしくしてたのが、演奏とコーラスをしていた方々。
今ではレジェンド的なフォークサウンズである"かぐや姫"です。
そうなんです。南こうせつでお馴染みのあの"かぐや姫"が担当しています。
テレビ版のエンディングでも歌っているシーンが少し出ていますよね。バックで演奏しているのが若き日の彼らです。
昔ならば版権の違う主題歌と副主題歌をカップリングさせる事はほぼ不可能で現実的ではありませんでしたが、
このサントラ盤を製作する事を限定で実現しました。
よくある通販などで特別に別々の版権を持つ曲をカップリングさせたオムニバスCDを製作する時に使用される特例で、条件付き版権の借与のシステムですね。
昔ならそういう変わった制度は有り得ませんでしたので、まったくいい時代になったものですね。
2枚組のCDにたっぷり入った主題歌とBGMはまさに至高。
さらに、カラオケまで収録された大満足の音楽集です。
最近の曲でもマキシシングルにオフボーカルバージョンが収録されているものが多くありますが、オフボーカルとカラオケは別モノですよね。
別に・・個人的にはカラオケがそんなに好きというワケではないのですが、たとえばこのトリトンの歌のように現代ではもはや実現不可能な当時の演奏で楽しめるのがイイです。
それに・・なんといってもカラオケですから、これまた現代では実現不可能な当時のコーラスなどで楽しめるというのがたまらないですよね。
特に若き日のかぐや姫のコーラスで楽しめるカラオケって贅沢ですよねー。
ちなみに、
この「海のトリトン」はオープニング主題歌もエンディング副主題歌もタイトルは"海のトリトン"です。ややっこしいですよねー。
コロムビアレコードの方は単純に何かの手違いで"GoGoトリトン"が"海のトリトン"になっちゃっただけだと思います。
当時はその辺は適当でしたからねー。(笑)
クラウンレコードの方は、虫プロで制作するはずだった「青いトリトン」のアニメのイメージで曲作りをしたために穏やかな優しい曲調になったようですね。
最初はこの曲がオープニング主題歌になる予定だったそうです。
ところが、富野善幸が原作とは違ったシリアス冒険もののストーリーにしたので、曲のイメージが合わず新しくオープニング主題歌を作り直し、この曲をエンディングにする事になったんだそうです。
子供にほとんど人権が無く、大人が子供の意見を聞かなかったあの昭和の時代に、
子供の観るアニメごときにここまでこだわってくれる大人がいてくれたのが嬉しいですよね。
以上、
「海のトリトン」を映像と音楽で網羅した豪華なセットです。
ぜひ一度楽しんでみてくださいね。
アニメ版「海のトリトン」は、
1972年に朝日放送系列(TBS,NETなど)で土曜の夜7時半から放送していました。
日曜にある子供のためのゴールデンタイムを土曜にも!という企画で始まったそうです。
と、いうより、当時のモンスター番組である「ドリフの8時だよ全員集合」にはどんな番組を持ってきてもまず勝てないので、誰もその前後に番組を当てたくないという事で、土曜のゴールデンタイムにもかかわらず番組の空白が生まれてしまい、
当時はとても雑な扱いだった子供番組でもやっておけ的な感覚だったようです。
扱いの悪さは番組だけではなく制作側でも、大人用のドラマや企画番組を担当していたスタッフと子供番組のスタッフでは格差があって、非常に悪い待遇や態度を受けていたそうです。
しかし、"どうせ何をやっても誰も見てくれないのだから"と、格下の扱いを受けたのであれば開き直って、
逆に何をやっても企画が通るという事でもありますので、子供作品でも普段ならうるさく補正されるような事をやってみてはどうか?。と企画されたのが、
「海のトリトン」「人造人間キカイダー」「デビルマン」です。
当時はテレビ局内だけでなくいろんな団体などが様々な指摘をしてくるような時代なのに、この3作品は子供番組というにはシビアでダークなイメージですよねー。
それに、「海のトリトン」と「デビルマン」は、当時のアニメとしては画期的な劇画タッチで作画されています。
アニメなのに影の部分に斜線を引いたりして、とても線が多いです。
子供が見るものですからキレイなタッチで描くことを要求される当時のアニメ作品には到底有り得ない事でした。
ですがその事が後に革命を起こします。
劇画タッチの表現方法は、後の「マジンガーZ」にも引き継がれ、アニメの作画にシビアでカッコいいというイメージが追加されました。
どのくらい奇抜な事をやったかというと・・
「海のトリトン」は、原作をほとんど無視した別モノのストーリーに。
「デビルマン」は、「魔王ダンテ」を正義のヒーローにした作品へ。
「人造人間キカイダー」は、ストーリー設定が暗いからとボツになって、後に「仮面ライダー」として設定とストーリーを作り替えられた企画を復活させて。
と、当時の子供用テレビ番組としては有り得ないくらいにやりたい放題の作品を実現させたワケです。
まぁー、結果としてはやはりモンスター番組にはかなわず撃沈してしまったのですが・・(苦笑)
でも、これらの作品が後にどうなっていったか?は、誰もが周知の事ですよね。どれもレジェンド級の秀作として後の世に残っていきました。
さて、原作とはひと味違った物語の設定で人気を博した「海のトリトン」は、
日本サンライズの生みの親で「ガンダム」シリーズなどでもお馴染みのレジェンド、富野善幸の初監督作品です。
同時に「宇宙戦艦ヤマト」シリーズでお馴染みの西崎義展の初プロデュース作品でもあります。
そしてまた、この二人が制作に関わった最初で最後の作品でもありました。
"原作を読んでみたが、面白くも何とも無かったから自分なりに改良してやった"という真相不明なコメントが噂された事から、
アニメ化に際し原作を無視したストーリー変更に、"さすがは異端児の富野善幸だ。漫画界の神様と呼ばれる手塚作品すらネジ曲げてしまう愚かさだ"と揶揄する声もありましたが、
実際のところは違ったようですね。
現代のように若者や子供の意見もある程度認知されるような時代では無かったこ昭和社会において、
子供や若者が楽しむような漫画雑誌が数多く出ている事を大人社会の風紀は許さなかった時代です。
漫画の主力の半分は新聞掲載でした。
あの「鉄腕アトム」も「アトム大使」というタイトルで新聞連載していたところから人気が上がってアニメ化しましたからね。
その「鉄腕アトム」が終わって、次に連載をスタートしたのが「青いトリトン」です。
たった1ページずつしか進まないストーリー展開をアニメ化するにはとても無理があります。
すぐにアニメが原作に追いついてしまって製作が難航するのは目に見えているために、独自のストーリーボードを作らざるを得なかったというのが実際のところのようですね。
アニメ化も、当然最初の企画は虫プロでの製作が決まっていました。
虫プロは手塚治虫作品をアニメ化させるためのプロダクションなのですから必然的な事です。
ところが手塚治虫は天才過ぎたために当時の虫プロは事業展開に困窮していたようです。
と、いうのも、誰もが崇めて目標にする手塚治虫が自ら立ち上げたプロダクションです。
当然ながら、そこで働く誰もが彼の事を共に製作する仲間だとは思っていませんよね。
そこで働く誰もが独自で仕事をする事などは無く、いちいち手塚治虫大先生にお伺いをたてて行動する始末だったそうです。
つまり、手塚治虫には全くそのつもりが無いのにワンマン経営と化してしまっていたワケです。
ところが手塚治虫自身は同時にいくつもの連載を次々と描き上げる天才です。
プロダクション経営なんていうビジネスには興味がありませんし、それどころではありません。
リーダー的な人を責任者に任命して、ある程度を任せようとしたのですが、神様と崇める人を差し置いて自分の考えで企画会議やテレビや映画の契約などを進めてしまえる人などいませんよねー。
まして、まだまだ社会や学校などにおいて軍国主義が根強かった縦割り社会の昭和時代です。そんな大それた不忠を働ける人なんてよほどの愚か者ですよねー。
そんなこんなで虫プロでは「青いトリトン」のパイロット版を製作するまで企画が進んだのにもかかわらず途中中断。
テレビ局では企画が進んだ以上、お蔵入りにするワケにもいかず"もうどこでもいいから制作してくれ"と営業している状態だったそうです。
それなら、虫プロで人生の初仕事をさせてもらい、いろいろお世話になりつつノウハウを学ばせてもらった恩義から手を上げたのが富野善幸でした。
富野善幸についても少し・・
彼はよく"アニメを変えた異端児"だとか"世の中の理不尽さをアニメに挿入した酷い人"といったニュアンスのコピーをイメージされたりしましたよね。
でも、最初からそんな悲哀を表現する人ではなかったそうです。
彼も世の中に夢を与えてくれた手塚漫画の熱烈な愛好家でしたので、当然の事ながらその憧れの手塚治虫が虫プロに迎い入れてくれた時は感激して今後の生き方に希望を持った事でしょうね。
前もって解説しておきますが、この手のファンや愛好家(マニアな人)はだいたい普通の社会人としてビジネスマンやサラリーマンには向いていないパターンが多いですよね。
当然彼も例外ではありません。"虫プロでは先輩たちや同僚たちと一緒にいろいろアイデアや絵を描きながらアニメ作りをしていくんだろうなぁ"と期待と希望を胸にプロダクションに入った事でしょう。
しかし・・そこには腐った現実がありました。
繰り返しますが、まだまだ軍国主義を洗脳された昭和の時代です。
学校の部活動ですら、先輩と後輩とは別モノで完全に上下で別れていて、絶対服従を旨としていた階級社会が根強かった世の中です。
会社なんて、もっとひどい状況の所が多くありました。
当時を生きた人は"あの頃はおかしな時代だったよなー"なんて回想するのかもしれませんが、リアルタイムでその時代にいたならそんな事は露ほども思わないでしょうね。
そしてそれは、当然のように虫プロという文化や芸術作品を作る現場にもあったんですよねー。
先輩は後輩をまるで召使のように扱い、意見するなどという暴挙は許しません。
"くだらない社会だけど、こういう芸術や文化の世界だけはそんな事は無いと思っていたのに・・"
そうやって期待を裏切られた若者は富野青年だけではなかった事でしょうね。
先輩や同僚たちと共に一生懸命に作品創りをするという富野青年の希望は無残に打ち砕かれてしまう結果に・・。
そこである意味、心の中の何かが壊れてしまい、異端児と呼ばれる彼が少しずつ生まれていったのではないでしょうか?
富野作品にはたいてい、"子供であっても死ぬときはアッサリ死ぬ"とか、"正義感を持ったり正しい事をやっていてもキレイ事と冷たくあしらわれる"といった感じで、
夢のあるファンタジー世界のアニメのはずなのに、まるで社会の納得いかない現実を織り交ぜたようなストーリーがあるのは、
彼の中のそんな世の中に対する怒りからなのでしょうね。
でも彼は逆説的な事もよくコメントしてますよね。
"今のオトナはダメだ。こんな最低の世の中を長く生きてきてしまっていてもはや手遅れだ。このアニメを観ているキミたちは、とにかく世間にいる大人たちのようには絶対にならないでほしい"という感じの事をよく感想していましたよね。
それに、後になって少しずつですが、世の中の理不尽さや納得のいかなさをシビアに描く感覚も変化していった感がありますよね。
"これはアニメじゃない。シビアな現実比喩だ"といった作品を多く手掛けてきた彼ですが、
ここ数年で世界中で起きている戦争や災害、理不尽な社会、冷たい世の中などの現状を見てきて、
"手塚先生が漫画を通して訴えていた「夢とか希望とか」を"甘いな"と鼻で苦笑した事もあったが、今になってそのメッセージの大切さを感じる"
と、回想するようなコメントをよく聞くようになった気がしますよね。
そういう意味では誰もが時代というものの犠牲者になのでしょうねー。
ここでさらに余談ですが、
個人的には、"DVD"か?"BD"か?と尋ねられたら、自分はDVD派だ!と即答しますね。
DVDもBDもビデオCDの進化系なのでMPEG方式で記録されているのですが、BDには期待していただけにガッカリさせられました。
ビデオCDの画面を少し大きくしてフレーム数を増やしたのがDVDですよね。
これによって画面が少しキレイになって動きもスムーズになった事で、ようやくそれまでのアナログ映像に近付いた感じでした。
BDは?というと、テレビ画面がブラウン管から液晶に変わり、さらに大型化した事で、大きな画面に耐えられるクオリティを。という事で、1080HD画面、4K画面、8K画面となった感じです。
つまり、画面が大きくなればMPEG動画ファイルも大きくなるワケで、それで大容量のBDになったみたいな説明でした。
たったそれだけ??と思いましたねー。
新しい映像圧縮技術ができてDVDの容量に4kや8kで長時間記録できるようになったとか、これまでにない映像記録方式が開発されたワケではなかったようで残念でした・・。
ちなみに画面の鮮やかさやクオリティの高さは、単純に映像編集装置の進化によるもので、HD画面だからとか4K、8Kだから高鮮彩な。というワケではないですからねー。
よく、DVDやBDはLD(レーザーディスク)の進化系。みたいな言われ方をされたりしていますが、
アナログファンからすれば、レコードとLDの後継機はまだ世の中に存在しない。という見解のようです。個人的にもそう思いますね。
LDはアナログで記録された光ディスクです。アナログ画面のメリットは画面情報を全て収録できるところと、画面の大きさを気にしなくていいところですね。
デジタルだと画面を大きくすれば、ドットやモザイクが見えてしまい見づらい画面になりますが、アナログはどんなに画面が大きくても少しぼんやりするだけです。
ただ、レコードやLDをそれなりの高品質で堪能しようとすれば、それなりの機材や装置が必要ですよね。
デジタル機器は、プレーヤーなどの再生機をテレビモニターなどの出力機器に接続するだけでも、そこそこのクオリティで楽しめるようにというコンセプトで作られた規格でした。
最初の民間デジタル機器は音楽CDですかね。
音楽CDも、レコードの進化系だと思われがちですが、どちらかといえば質的にはカセットテープの進化系にあたります。とてもレコードの情報量にはかないませんからねー。
それと、前述にも書きましたが、
"DVDの変革期に起きた騒動"というのがありました。
当時の世の中ではVHSが国民機となり、コレクター用にはLDがようやく定着してきた時期だったというのに、
いきなりDVDとかいう毛色の違うビデオディスクを出そうという身勝手な暴挙は、ビデオを趣味としていた人達だけでなく、ビデオソフトを出していたメーカーのいくつかからも反感をかいました。
そしてあの音楽メディアの犠牲です。
古いDVD作品にはやたらと音楽メーカーが発売したものが多いですよね。
当時の財界の一部が、コロムビアレコード、キングレコード、ビクター音産、TDK、パイオニアなど音楽メディアメーカーに働きかけ、DVDソフトを実験的に出させました。
当然ながら売れ行きはとても悪く、それどころか初めてのDVD制作という事で機材などの投資などに費やしたものの影響で、そのメーカーの映像制作企画部が継続不可能にまでなってしまい解散する所が続出。
アニメや特撮作品の一部はパイオニアやバンダイエモーションがサルベージしましたが、様々な優秀作品が消え去りました。
ご存知のように、その後DVDは新たな国民機となっていくように道筋が立てられましたが、あの時に閉鎖された映像企画部が所有していた映像資産の中にはほぼ消滅状態のものも少なくないそうです。
LDやVHSなどで映像が残っていても、フィルムの原盤や採用されなかった特別映像などの貴重な資産が復刻不能の状態のものが多いそうです。
しかし・・今になってあの時の実験的に出させた頃のアニメ作品とかが希少なプレミア商品として高価になったりしているのですから、皮肉なものですよね。(苦笑)
あと、
これも少し前述した4:3の画郭についてですが、
フィルムで撮影していた頃の映画は、海外の映画作品でも4:3のものが多くあります。
たとえば、"ビスタサイズ"の作品をVHSやLDの4:3のものと、DVD版やBD版のワイド画面のものとを比較してみてください。
ほとんどの場合、LD版の方が上下に広く映像が多く記録されていますよ。
サントラについても少し余談を・・。
サウンドトラック(略してサントラ)は、映画やテレビなどの作品に使用された音楽を示します。
このサウンドトラックには大きく分けて2種類あって、音楽編とBGM編がありますよね。
最近の作品のサントラはなぜかBGM集の方が多いような気がします。
各シーン用に収録された楽曲を集めたせいか、やたらとCDの枚数が多くなったり、人気の作品になるとVol.1、Vol.2・・と何枚も出たりしてます。
楽曲を全部聴いてると・・あれっ?これって映画の本編よりも長くなってないか??って思う不思議な現象が出たり・・。
サントラファンにとっては、"本編に使用されたままの曲を聴きたい"という意見もありますが、
実はBGM集というのは作曲者や演奏者にとっては屈辱的なサントラで、発売に反対する音楽家や演奏家も多いんです。
BGM(バックグランドミュージックの略)は、実際に映画とかアニメなんかのシーンに使用されたままの実用曲の事ですね。
その場面の状態に合うように適当に編集された曲が多く、音楽家や演奏者にとってはとても"音楽"と呼ぶにはあまりにもお粗末な状態なので、"恥ずかしくて出したくない"というのが正直なところのようです。
BGMはほとんどの場合、各曲には決まったタイトルや題名が無く、M-1、M-2、S-1、S-2・・って感じで記号を付けて録音します。
そんな適当なものにちゃんとした録音スタジオを長期間使用するワケにもいかず、
とりあえず録音できる場所で適当に収録したり、その作品がモノラル映画であればモノラルで録音したりします。
録音に使用するテープなんかも高価なものは使用せず、"録音できればいい"程度のものに収録する事が多かったみたいですね。
音楽スタッフとしては本当はそんな曲調の音楽じゃないのに、場面のワンシーンの時間に合わせるためにテンポを変えたり、途中でカットしたり、楽器を足したり減らしたり・・と、さんざん適当にイジった、作曲家や演奏者のイメージが反映されていない"粗悪品"という感じなんだそうです。
BGM集は、昭和時代の後期くらいからアルバム化されるようになった比較的に新しい分野になります。
昔はサウンドトラックをじっくり聴くという文化があまりありませんでしたので、有名作品でもない限り、ほとんどの場合サントラアルバムの制作などしませんでした。
昭和時代には比較的有名な海外映画なのにサントラはシングルくらいしか出ていないというものも少なくありませんでしたよね。
それどころか主題歌のシングルが出ておしまい。って感じが普通でしたよね。
アルバムが出てもあまり人気にはならず、どちらかといえばビデオがなかった時代ですから名場面の音声を収録したアルバムの方がウケてた感じでした。
日本のアニメの場合は、「宇宙戦艦ヤマト」が革命を起こしました。
主題歌だけでなく、初めて音楽が人気になり、あとから録音し直した「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」は歴史的な売り上げを誇りました。
それを機にちょっとしたサントラブームが起きて、アニメのサントラが出始めるワケですが、
ヤマトのように新たに演奏し直すとコストがかかってしまうので苦肉の策として出たのがBGM集でした。
BGMを録音したリールテープも一応、倉庫で保存していましたが、たぶんもう使用する事はないだろう。と扱いは雑で、適当にその辺に積み上げただけで放置されていたというのが現状でしたよね。
そんな感じですから、BGM集を出すという時には"ホントにこんなものが売れるのか?"なんて思われていた事でしょうね。
音楽編はBGM集とは格が違います。
言うまでもなくこれがホントのサウンドトラックアルバムです。
このアルバムを作成するために演奏者があらためてちゃんとした録音スタジオで演奏し直した楽曲になっています。
そのため、作品自体がモノラル音声だったとしてもステレオ収録だったり、オーケストラの人数を増やした豪華な楽曲になっていたりしますよね。
それ故に逆に、サントラを聴いた時に"あれっ?劇中にかかっていた曲調と少しイメージが違うような??"と感じたアルバムがあったりもします。(笑)
これは、物語の中で使用された音楽を作曲者や演奏者などの手で、映画やテレビのワンシーンに合わせるような邪魔が入らずにちゃんとした1曲の音楽に構成し直し演奏し直した至高のアルバムだからなんですよねー。
これは日本のものだけでなく、海外のサントラもおおよそそんな感じですよね。
だからといってこの「海のトリトン」のように、音楽編など作るはずもなかった時代の作品は話が別です。
たとえ当時の音楽スタッフがまだ現役だったとしても、10年以上経過してから改めて曲を演奏し直したものは、もはやサントラとは呼べません。
当時の年齢、当時の楽器、当時の音響技術、当時の時代背景で収録したものでなければ意味がありませんよね。
可能な限り当時の実用リールテープを発掘してBGM集として出てくるのがベストです。
さてさて、余談はこのくらいにしまして、
この商品はいわゆるワンオーナーものです。
商品内容は、
DVDが、ケース、解説紙、ディスク(6枚組)の8点です。
ケースの状態は、キレイな感じだと思います。
解説紙の状態は、目立った損傷なども見当たらずキレイな感じだと思います。
ディスクの状態は、目立った使用感もあまり気にならず良い程度だと思います。
CDが、ケース、解説書(兼表紙)、背表紙(背帯)、ディスク(2枚組)の5点です。
ケースの状態は、キレイな感じだと思います。
解説紙の上体は、目立った損傷なども見当たらずキレイな感じだと思います。
ディスクの状態は、目立った使用感もあまり気にならず良い程度だと思います。
※なお、この商品はソフトウェアですので、その性質上、返品、返金、交換などは応じる事ができません。ご了承ください。
※注意1 こちらは週に1~2度程度しかチェックできない環境です。そのため商品の発送には1週間以上かかるかもしれません。あらかじめご了承の上、取引きください。
それと、配達業者指定や代金引換などの特殊な発送方法、配達日の指定や配達時間の指定などにも対応できませんのでご了承ください。
※注意2 商品の発送まではできるだけ大切に管理しますが、発送後または発送途中に何らかの事故やトラブルがあった場合は責任を持つことはできませんので、配達業者との対応をお願いします。
また、当然ですが規定の通り、日本国外への発送はしませんのでご了承ください。
※注意3 大切にして頂ける方、楽しんで使用して頂ける方、価値の分かる方に取引してもらえたら。と思っていますので、健全なオークションを推進するためにも、「安く買って高く出品」などの転売目的での利用の方はご遠慮ください。
※注意4 商品の状態などは、あくまでも個人的な私見によるものです。
商品の状態を詳しく気になってしまう方、梱包状態などに神経質な方などの取引きも、ご要望には添えそうにありませんので、ご遠慮ください。