1953-2009 東京都に生まれる、享年56才、父は織田広喜、全国で個展を行う超人気作家、東京造形大学卒業、1985年 二科展初出品特選受賞、1986年 現代日伯美術展にてmoa美術館賞受賞、1988年 上野の森絵画大賞展フジテレビ賞受賞、二科展にてパリ賞受賞、1994年 二科展にて会友賞受賞、2001年 二科展にて会員努力賞受賞、音楽を楽しむ幻想的な女性を詩情豊かに描いた

織田広比古「バラ色の空のカーニバル 」油彩 15号 大作
織田広比古「バラ色の空のカーニバル（星空のサーカス）」は、夕暮れから夜へと移ろう空の下に繰り広げられる幻想的な祝祭の情景を描いた大作（15号・53×65.2cm）です。バラ色に染まる空に三日月と星が輝き、広場では楽器を奏でる女性たちや踊る人々、ジャグリングや曲芸を披露する道化たちが生き生きと描かれています。アコーディオンやヴァイオリン、笛や太鼓の音色が聞こえてくるかのように表現され、まるで観る者を夢の中のカーニバルへと誘うようです。

作者の織田広比古（1953-2009）は洋画家・織田広喜を父に持ち、東京造形大学を卒業。1985年に二科展初出品で特選を受賞して以来、現代日伯美術展Moa美術館賞、上野の森絵画大賞展フジテレビ賞、二科展パリ賞、会友賞、会員努力賞など数々の受賞を重ね、全国で個展を開催した人気作家です。音楽を楽しむ女性像を詩情豊かに描いた作風で知られ、本作にもその特徴が鮮やかに表れています。華やかな色彩と幻想的な構成により、音楽と祝祭の高揚感がキャンバスいっぱいに広がる本作は、織田広比古芸術の魅力を存分に伝える代表的な一枚といえるでしょう。