言わずと知れた名機 (1948年~)
土門券も愛用した大判カメラです。
緑がかった灰色の結晶塗りは美しく、「アルミ素材の純度と工作精度の高さ」は素晴らしく「工芸品」と称しても良い質感を持っています。愛用者の中には「日本刀に通じる美しさ」があるといわれるかたもおります。
Sinarで 一番大きなビューカメラ8×10(エイトバイテン)になります。
8×10は、撮影せずともスクリーンを通して被写体を見るだけでも楽しめるものです。部屋にインテリアとして三脚に設置して置き、大判蛇腹カメラの機能を操作してみたり、被写体をライトアップなどし、スクリーンを見ているだけでも
4×5(シノゴ)よりもスクリーンが大きく ワクワクするものです。
8×10のサイズで写真を撮影する人の人口は? 圧倒的に少なく 日本では果たして何人いるか?というくらいではないでしょうか? 特にデジタル時代の現在、世界においても その人口は少ないということが言えるのではないかと思います。
そんな事から生産台数も(Sinar norma 4×5(シノゴ)に比べても)8×10(エイトバイテン)の生産台数は相当少なかったと思います。
バブル(1980年代頃)の時は、
Sinar Norma(ジナーノルマ)は「写真機の工芸品」といわれるくらい「手づくり感」がある写真機としてプレミアムがつき高価で なかなか手がでなかった憧れのものでした。
デジタル時代の今、果たしてオークション等でSinar Norma 8×10(エイトバイテン)Redポール付きは年に何台出るか?という、今となっては「希少価値のあるもの」と思います。特に前面にある「赤い延長(Red)ポール」は、20年に一度出るか?の品です。
恥ずかしながら、当方も購入当時は、このような状態の良いものが手に入り、最初の頃は・・うれしいあまり使用しましたが、多忙な日々が続きそんなことから、また、写真はデジタルの発展が著しく、当方もデジタル機への移行で、Sinar Norma(ジナーノルマ)を15年以上所有していて、今思うと その間 結局20~30回程度しか使用しなかった、というのが実際のところでした。大切に暗室兼写真倉庫にしまいっぱなしで眠っている時間が相当多かったというのが実情です。
自宅リフォームをきっかけに、出品することにしました。
以下<注意事項>
前面「プラナーレンズ・特注レンズボード・雲台三脚」は付属しません。この手のカメラを使おうという方は、「レンズ」にもこだわるもので、「アンティークに近いレンズ」等を探しもとめて撮影され、楽しまれる方がほとんどと思います。そのような年代物のレンズは、そのレンズに合わせて、Sinarレンズボードに穴をあけレンズを装着する必要があります。ですので、その「お好きなレンズ」と「それに合ったレンズボード」は、ご自身でご用意されてください。この辺が最大の「楽しみ」の部分です。Sinarボードは数千円~1万円位で純正品がいくらでも手に入ります。
※ただ、写真の金色鏡胴のプラナーも一緒に入手されたいかたは、質問欄にて「入手希望」ということを書いていただければ・・・別途 レンズのみ出品させていただくことも可能です。
もう本体はビンテージ物で、生産されてから、特に この「ウグイス色」のSinar Norma 8×10(エイトバイテン)は、40~50年経過します。写真のように経年から多少「塗装剥がれ・擦り傷」などございますが年代の割には綺麗です。動作はなんの問題もなく特にこのSinar NormaはSinarの中でも、「軽く・丈夫・精巧な作り」なので、今でもスムーズに動作します。蛇腹は「予備」で買っておいた「美品・綺麗な蛇腹(写真のもの)」をお付けします。写真では撮影上「ジッツオの三脚」と「雲台」にのっていますが、「ジッツオの三脚・雲台」は付属しません。
発送の際、厳重梱包いたします。
物が物だけに、NCNRで、写真をよく見て、「40~50年前のビンテージ物」であることをご理解・ご納得うえで、気になるところは入札前に必ず「質問」されご入札されてください。
いまとなっては、特殊なものです。上記のことを了解されることと、使い慣れた方か、これからジックリと様々なことを調整しながらSinar Normaでやってみようという意気込みのある方のみのご入札をおねがいします。
価値のあるもので大変希少性なものゆえ、大切に使われる方に渡ればと思う次第です。