【 希少・熟成ヴィンテージ 】
『サン・ジュリアンのラフィット』と称され、しばしば
五大シャトーの筆頭「シャトー・ラフィット」と見まがう程の超ハイクオリティなワインを世に放つビッグ・シャトーです。
山吹色のエチケットがトレードマークのデュクリュ・ボーカイユ。
一度目にしたら忘れられないボトルは、
ソムリエ教本にも必ず出てくるボルドーのお手本的なワインで、
未体験の方には必須の銘柄です。
特筆すべきはそのテロワールにあります。
「レオヴィル・ラス・カーズ」や「ラトゥール」などに程近い畑は、
ガロンヌ河によって運ばれた、5cm程の大きな砂利が表面を覆っており、その下は粘土質。
デュクリュ・ボーカイユの畑は、その名の元になった「ボーカイユ(美しい砂利・小石の意味)」という言葉のとおり、多くの砂利が体積した、
ワイン栽培には最適な土壌となっているのです。
ブドウの収穫は全て手摘みで行い、ブドウ畑の中で選果を行います。
畑で選果を行うのは、醸造所まで移動させているごく短い時間であっても、
状態の悪いブドウと健全なブドウを触れ合わすことが無いようにという配慮から。
当地サンジュリアンは、カベルネ・ソーヴィニヨンの聖地「メドック」のちょうど中央に位置し、
正統派ボルドーを継承する「グリュオ・ラローズ」や「レオヴィル・ラスカーズ」が隣り合うエリア。
ジロンド河沿岸に向かってなだらかに傾斜した地形と砂利質土壌のおかげで
水はけがよく、また広々とした平地のため
どのシャトーも日当たり・風通しとも良好。
ワイン造りのための条件が全て揃い、
私たち飲み手に安心感を与えてくれるアペラシオンです。
またヴィンテージの影響を受けづらい環境でもあり、
こういった恵まれた条件が親密感と美徳、抜群の安堵感を与えてくれるワインと言われる所以です。
1989年のサン・ジュリアンは秀逸年。
異例な猛暑の後の収穫期は快適な気候が続き
凝縮感とスケールを持ったカベルネ・ソーヴィニヨンが良く育ち
アルコール度数が高く力強く豊潤、そして長命と文句無しの出来映えの秀逸年でした。
デュクリュ・ボーカイユは疑う余地も無く美味しく、
しかも長く成長していくであろうと言われているグレート・ヴィンテージです。
まさに1989年ヴィンテージは、
五大シャトーに匹敵するクオリティ。
例年以上に厳しい選果を行った結果、宝石のように磨かれたワインを造り上げました。
特にカベルネ・ソーヴィ二ヨンはしっかりと熟し、赤系の鮮やかなアロマとフレッシュな酸が特徴の早くから楽しめる味わいに仕上がっています。
幾層にも重なったベリーの香りに、花やミネラル感のヒント。華やかでアロマティックな印象です。
口に含むと、重みがあって力強いタンニンを感じ、赤い果実とカプチーノのリッチで眩惑的な余韻が
何とも言えない幸福感を与えてくれます。
シャトー・ラフィット様の華やかで卓越した味わいを存分にお愉しみいただける秀逸ボルドーです。
生産量は少ないものの、全体的に良く熟したため濃く色付きも良い、タンニンのしっかりしたワインが出来上がりました。
熟成は既に36年の飲み頃。
ワイン・アドヴォケイト92点
の高評価を遂げた
ボーカイユのバック・ヴィンテージは
大変貴重。
低温セラーの理想的な環境でゆっくりと36年の刻を経た逸品であり、
疑いなく素晴らしい1本は、セラー・コレクションにはぜひ加えておきたい銘柄のひとつです。
ブドウ品種は
カベルネ・ソーヴィニヨン 70%
メルロ 25%
カベルネ・フラン 5%
今飲むも良しここからさらに熟成させるも良し。
ライン・ラヴァーは必ず経験すべきワインです。
貴方の好きなタイミングで抜栓し、
そのスケールを存分に感じ取ってください。
日本国内在庫も激減しています。
コンディションも抜群に良いこの
『サン・ジュリアンのラフィット』を入手する価値は極めて高く
見逃してはいけない1本です。