
日本製靴時代の現・リーガル社が製造販売していた紳士靴です。
並行してブラックも販売しています。
現在も存在するリーガルのラインナップの一つであるImperial Gradeの一つで、このラインナップの中でも2105(ロングウィング)と同様、上位グレードと位置付けられます。
時代が下ると2104はW104として若干の仕様変更を行われて存続していましたが、現在はラインナップから削除され、廃番となっています。
インソックにプリントされているロゴは旧旧ロゴと言われるもので、ブーツの中に「REGAL」という記載があるのが特徴です。
2235布タグ付き同様、日本製靴時代の中でも古い靴に使用されているロゴです。
2104は現行モデルで言えば2236NAの上位グレードです。
確かニッピ社製の八方揉み革を使用しており、マテリアルとしてもグレードが高かったらしい、と記憶しています。
(日本製靴時代のレザーは総じて現行のImperial Gradeのものよりもレザーのクオリティが高かったと言われています)
ライニングもフルレザーで、2236NAがキャンバスであることと比較すると、耐久性・吸湿性の点で優位性があると思います。
また、レザーソールにヒールは革積み上げ+ゴムトップリフトで、こちらも高級感を感じさせる作りです。
ソール・ヒールはオリジナルですが、ハーフラバーを装着しています。
ダブルレザーソールなので返りがまだあまりよくなく、つま先には削れができてしまっています。
ウェルトまで到達していないのでオールソールには支障はないと思いますが、古い靴ですのでウェルト自体の経年劣化もあると思われ、オールソール時にはウェルト交換も視野に入れた方がよいかと思います。
アッパーの状態は良好です。
シミはありますが、乾燥は感じられず、もちもちとした感触です。
後継としてW104がある、と先述しましたが、その際の主な仕様変更はラストの変更です。
W104はワイズがEEEになり、幅広の方向けになりましたが、2104はEEです。
以前W104も所有していたことがありましたが、同サイズでもやはりW104の方は足が遊ぶ感覚があり、そうそうに手放してしまいました。
また、もしかするとですが2104はリーガルらしくなくタイトフィットな作りなのかもしれません。
ただ、足長実寸25cm程度の人であれば苦痛なく履けるのではないかと思います。
現在では貴重なペアとなってしまいました。
まだまだ実用できる一足ですので、この機会にご検討いかがでしょうか。