【1】概要
・1950年代~製造されていた傑作フルレンジユニット、P1318ユニットを十分な容積を有する後面部分開放型エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・今回、状態の良いユニットがペアで入手できましたので十分な容積を有する後面部分開放型エンクロージャーを設計しそこにセットしました。
・高能率、広帯域のGermanビンテージの音です。
・当時としてはかなり広帯域と思われます。
・主観ですがニュートラルで正確、かつ生き生きとした音になっていると思います。
・Isophoin Isonetta、Telefunken小型システムなどに使用されていたユニットです。
【2】ユニット
・型式:P1318
・口径:132X182mm
・マグネット:大型馬蹄形アルニコ
・コーン:超軽量コーン、フィックスドエッジ
・状態:良好
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・サイズ:幅200mm、高さ300mm、奥行230mm
・材質:天地側面は15mm厚のアカシア集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・アカシアの木目がきれいです。
・サランネット:ブラックジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出しが接続可能です。
・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしアダプターが装備されています。
・本エンクロージャーの制作過程は下記にて詳しく解説しています。
・記事ではバスレフですが、外装・材質・組み立ての状況は同じです。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/37355200.html
【4】音
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・中高音は既に定評があり、これに十分な低域が加わりましたので、音楽ソースを忠実に再現するものになっていると感じます。
・能率は高いので中小出力の真空管アンプにも最適です。
・もちろん最新の中小規模アンプも適しています。
・音楽ソースのジャンルは選ばず1950~80年代のクラシック、JAZZなどを気持ちよく生き生きと再生します。
・透明感が高くECMのキースジャレットトリオがクールにかつエネルギッシュに鳴ります。
【5】測定結果
・画像9はイコライズ前の特性です。中高音が盛り上がり低音やや不足しています。
・画像10はイコライズ後=本システムの特性です。低音域が良く出ており、かつ全体な特性になっています。
・イコライザスキップでダイレクト接続で納品可能です。
【6】ほか
・スタンドは含みません。
・マンスリーマガジン
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439101.html