
「ソーシャルラーニング」入門 ソーシャルメディアがもたらす人と組織の知識革命 トニー・ビンガム/著 マーシャ・コナー/著 松村太郎/監訳 山脇智志/訳
ソーシャルメディアの根本的なインパクトは、何より「学び」にある。本書は新しいテク
ノロジーに対する正しい認識を与えてくれた――。ダニエル・ピンク氏が21世紀を生
きる私たちに推薦する必読書です。
本書はソーシャルメディアをマーケティング手段よりも、個人が組織の中で、あるいは組
織を超えて互いに学び合うための環境として捉え直すべきだと提言します。個人が互
いに知をシェア(共有)することによって組織が生まれ変わり、競争力を磨いていく
ことができるのです。
元々、人類は社交的(ソーシャル)な生物です。私たちはほとんどの「学び」を人とのつ
ながり、交流によって得てきました。ソーシャルメディア時代にあって、学ぶとは自
分のネットワークの質を最適化することに他なりません。
本書はこれを「新しいソーシャルラーニング」と定義し、膨大な取材に基づく多くの事例
とともに理論的背景から実践手法までを多角的に解説します。
たとえばCIA(米中央情報局)は複雑化する脅威に対抗するために、またメイヨー・クリ
ニックは最高の医療を提供するために、どちらもセキュリティに気を遣う情報を扱う
組織であるにもかかわらず、ソーシャルラーニングに積極的に取り組み大きな成果を
上げています。ほかにもデロイト、IBM、インテル、EMC、シェブロン、ベストバイ
など事例が満載です。
最終章では、イベントや会議の聴衆がツイッターで情報を交換し合う「バックチャネル」
の普及と効用を説明し、ソーシャルメディアが学ぶ行為そのものを変化させているこ
とを教えてくれます。