＊新作の業務用大型送信管GK-71プッシュプルステレオアンプの自作品です。
・GK-71は直熱管の５極構造で、外観はお馴染みの大型送信管813と同様にトッププレート構造で、見た目も似ています。
・GK-71の規格は、プレート損失は813と同様の125Wですが、ヒーター電圧は813の10V・5Aに対し20V・3Aになってます。
　ただし、最大ＳG電圧が813の1100Vに対し400Vです。

＊回　路
・動作は、プレート電圧約570Ｖ,プレート電流約70ｍＡ/1本、スクリーン電圧355Vで、非常に軽い動作です。
・スクリーングリッド電源は、電圧変動抑制のため放電管（VR75+VR150）を使用しています。
・ダイオード整流で直熱管のため、プレート電源の遅延のためにダンパー管（６CJ3）を使用しています。
・増幅段はオペアンプで、GK-71とは段間トランス（600Ω：10ｋΩ）で結合し、バイアスは固定バイアスです。
・固定バイアスのため、プレート電流監視の電流計を取付ています。
・オペアンプは８ピンの2回路、±２０V電源でソケットを使用しているので、電圧等の規格が合えば他の２回路のオペアンプに変更可能です。
・ヒーター電源は150Wのスイッチング電源（NEMIC-LAMBDA　電圧可変）を２台使用して直流点火としているのでヒーターハム等のノイズは、当方のJBL2155H（102ｄB）でも問題ありません。

＊音　質
・周波数特性は２０Ｈｚから２０ＫＨｚまで約±1ｄＢで非常にフラットのため、どの帯域も過不足無い様に感じます。
・出力は約35Wですが、大型管のプッシュプルアンプのため音に量感があり、直熱管特有のストレート感が有る様に感じます。

＊規　格
・入出力等は、入力インピーダンス：１０ＫΩ：出力インピーダンス：８Ωまたは16Ω（ハンダ付）
・寸法等は、約Ｗ＝４3ｃｍ・Ｄ＝４１ｃｍ・Ｈ＝２４ｃｍ（端子等含まず）/重量：約21ｋｇです。
・真空管は、出力管GK-71（ロシア）：放電管ＶR75GT（東芝）VR150GT（NEC）：ダンパー管６CJ3（USA）
　　　　　＊出力管GK-71とダンパー管6ＣＪ3は、予備管を各１本お付けします。
・出力トランス　LUX　OY-15-5K　:　段間トランス　TOEI 　600Ω：10K

＊その他
・トランス類等一部中古部品を使用しています。
・製作完了後１００時間の動作確認（動作保証）をしています。
・自作アンプのため、製作中に小傷が発生しておりますので、美品を要求の方の入札はご遠慮ください。
・裏蓋がありませので、動作中及び電源切断直後（コンデンサーの中の電気溜り）にアンプの移動には注意が必要。
上記を考慮しての入札をお願いします。
・付属品は、写真の真空管（予備管を含め）、電源ケーブル、回路図、周波数測定表及び簡易な取説のみです。